動物病院について、しばらく待合室で待たされました。相変わらず人気の病院で待合室には、待っている人がたくさんいました。
しばらく待っていると、診察室に私達は呼ばれました。
中に入ると処置室にテトは横たわっていました。
目はカッと見開き、口からはダランと長い舌が出ていました。そんなテトに、先生と看護師さんは一生懸命に心臓マッサージと人工呼吸をしてくれていました。
テトの体はもう既に力はなく、心臓マッサージをされるがままに、グラグラと動いていました。
「ありがとうございました。もういいです。」
これ以上はテトが可哀想に思いました。先生は「御愁傷様です」とテトに敬意を払うかのように一礼し、そう言われました。
今、その時のことを思うと、テトは本当は既に亡くなっていたけれど、私達が間に合ったかのように演じてくれたのだろうと思っています。
ふぅ…。もう9年ぐらい前の出来事ですが、その時のことを思い出すと今でも泣けてる自分に驚いています。
この時、人生で初めてのペットロスを体験しました。