切り返しの技術を問い直す(8) | まるしん先生の教育&実践研究ふんとう記

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#学級経営#子どもが学ぶ授業学級(銅像教育)#はじめての先生#道徳 #道徳授業 #道徳教育 について日々実践&研究中です。単著・編著20冊、日本道徳教育学会会員、日本道徳教育方法学会員、関西道徳教育研修会 代表

※     前号の続きです。

 

・スライドアウト・チャンクダウンについて

 

この2点は、並列することが難しいが、切り返し発問を行う前の交通整理で多用するようになった。

 

話し合いが進むと、よほど鍛えられた学級でなければ、自分たちで話し合いを深めていくことは難しい。

 

考えの広がりは見られるが、深まりに欠ける。

 

そこで、より具体的に話し合いを進めるためにチャンクダウンをしたり、深まりが見られないならスライドアウトをして違う話題に行ったりする。

 

話し合いにおいて、学級の序盤〜中盤では教師はファシリテーター(司会)的位置にいるため、これらのコーチングスキルを活用して、児童らを導く必要があるのだと感じることができた。

 

 

・  メタ・モデルについて

 

「歪曲」「省略」「一般化」の3つは、大人でもよくしてしまう。

 

教材にのめり込む余り、本質的な価値を見失っていたり、逆に教材から逸脱しすぎて抽象的になりすぎたりしているときがある。

 

抽象的になればなるほど、話し合いや授業がうまくいっているように感じるが、児童はわかったような気になっているだけで、深まりはない。

 

そういう時に、ふと上記3点に陥っていないかを確認する切り返し発問を行うことで、授業のねらう方向へ戻すことができるようになった。

 

切り返すためには、指導者が話し合いの内容について常に意識し続ける必要があるため、スキルと慣れが必要である。(私はまだまだ取りこぼしていることが多い。)

 

 

※続く