マルです。




昨日は実家のお墓掃除に行って来ました。


母は足腰が弱くなり小山の上の墓所まで歩くのが困難なため、2年くらい前からお墓掃除は私と妹で行くことが多くなりました。



私が実家へ到着すると 「悪いねぇ、ジュンジュン(母)足が痛いから」 と、母が私に5分おきに謝るんです。


私はその度に「全然いいよ。お墓好きだから」 と返しました。



マル家の観音様

観音様に会えるのがお墓へ行く楽しみの一つです。観音様もさすがに暑そう。



お墓掃除を終え、実家に戻るとまた母が 「悪かったねぇ」 と繰返します。私もまた同じ返事を繰り返すこと何回だろう???




昔の母は絶対に謝らない人でした。(他所の人には謝ってたかも)  私の記憶の中で、母に初めて謝られた記憶はまだ数年前のことです。


「お前が一人暮らししてるときに何も送ってあげなくて悪かったねぇ」


衝撃的でした。


うっかり私の大切な物を捨ててしまったときも、子供の頃飼っていたモルモットのケージの扉を閉め忘れ逃がしてしまったときも、私が泣いても決して謝らなかった母です。



母も私達三姉妹も 「ジュンジュンは意地悪だから100歳まで生きるかもね」というくらいの、自他共に認める [意地悪ばあさん] な母です。


私達は『母が長生きしてくれるなら、多少意地悪でも構わない』と腹を括っているのに、この歳になって急に [良いばあさん] になられたりしたら心配で。


私達に謝ったり、意地悪を言わなくなったりしたら、寿命が短くなってしまうんじゃないかと不安になります。


母に初めて謝られたその日は、母が急激に歳を取ってしまったように感じ、少し泣きながら家に帰りました。




その日から、よく「悪いねぇ」 を口にするようになった母。


大分慣れてはきましたが、その言葉を聞く度に歳を取った母の変化を切なく思い、少し泣きたくなります。