円尾敏郎 覚え書き | marusann704のブログ

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円尾敏郎 覚え書き

4月28日

長谷川安人監督が、かつて、松田定次監督の演出方法を、いささか批判的に「さみだれカット」と言っていたが、魅力がないわけではない。むしろ、本作では、ある、と言いたい。田坂具隆監督と伊佐山三郎キャメラマン以外にも、本作のように、松田定次監督と川崎新太郎キャメラマンのクレジットが、揃って(並んで)1枚でクレジットされている場合があるが珍しい。女優競演とは本作のこと。戦前からの宮城さん、月宮さん、高山さん、橘さん、昭和20年代の朝雲照代さん、戦前、戦中は子役として活躍した喜多川さん。そして、東宝で、黒澤作品などで評判?になった個性派・千石規子さん。千石さんは(I.O.C.)とか?チーフ萩原さん、チーフ坪井さん、チーフ足立さん、チーフ祖田さん。製作マキノ光雄さん。製作主任?・岡田茂さん、そのチーフに牧野寅太郎さん?美術・角井平吉さん。前編、後編と、なっている。『新編丹下左膳』など、糸偏になっているのは数少ない。後編では、月京介(月形哲之介)さんへ月形龍之介さんが話しかけるシーンあり。そのロケーション場所は、今の月形家の近く。桂五郎さんと水野浩さんと桂春団治の相性いい。水野さんは髪があり、動きが俊敏で、早口でもセリフがきっちり聞こえる口跡の良さ。水野さんの合いの手?は「ぎょ、ぎょ」。後編冒頭では、前編のあらすじを俳優がセリフで。水野さん、桂さん、春団治さん、エンタツさん、団さんが説明していく。戸上さんが2階から転げ落ち、川?へドボン。東京映画配給株式会社マークの次に東横京都撮影所のマーク。