八丁堀はさすが広島一の繁華街だ。
今日も活気に満ち溢れている。
街行く一人ひとりに人生があり、
それぞれの喜びと苦しみを抱えながら、
必死に生きているのだろうな。
もう昼か。メシにしよう。
・・・・・・
路地を入った辺りに手頃な店を見つけた。
日替わり定食700円(税込)。
今日は海老フライと野菜春巻き、ふろふき大根、
玉子と野菜サラダに豚汁か。
今日も活気に満ち溢れている。
街行く一人ひとりに人生があり、
それぞれの喜びと苦しみを抱えながら、
必死に生きているのだろうな。
もう昼か。メシにしよう。
・・・・・・
路地を入った辺りに手頃な店を見つけた。
日替わり定食700円(税込)。
今日は海老フライと野菜春巻き、ふろふき大根、
玉子と野菜サラダに豚汁か。
いいな、ここにするか。
ふと店の看板を見やったとき、
“サラリーマン割烹”の文字が目に入る。
家族の猛反対を押し切り、
30年間のサラリーマン生活にピリオドを打ち、
いまの職業に就いた俺に、入る資格があるのだろうか?
他にも店はある。諦めよう。
いや待て。このまま尻尾を巻いて逃げていいのか。
「あんたは負け犬よ!」
そう吐き捨てた妻の言葉が、耳にこびりついて離れない。
畜生!俺は負け犬なんかじゃない!
店の扉に手を掛けようとする。
が、足がすくんで一歩がどうしても踏み出せないのだ。
そんな俺を嘲笑うかのように、
サラリーマンの集団が続々と店に入っていく。
まるで人生の勝者のように、誇らしげに、生き生きと。
ん?よく見ると、サラリーマン以外の人も混じっているぞ。
サラリーマン専用ではないのか?
もう少し、観察してみよう。
もう、誰でもOKなんじゃないか!
悩んで損した。意気揚々と中に入る。
しかし、すぐに店長が飛んできて、
外に叩き出されてしまった。
俺は猛然と抗議した。
俺「サラリーマン以外の人も入っているだろ。
この店は職業差別をするのか!」
店長「バカ野郎!
さっさと火を消せ!服を着ろ!」
[店舗データ]
店名:味処 一翔
住所:広島市中区八丁堀9-11(地図)
営業時間:11:30~13:30 17:30~23:00
定休日:土曜・日曜・祝日
訪問日:2015/05/25