私の名前は堤 玉子(つつみ たまこ)。

かつては特務機関所属のオムライス鑑定人、
プロオムラー玉子と呼ばれたこともあったわね。

カレーから国民的ライスの座を奪うために、
ときには手荒なこともやったわ。



プロオムラー4 爆破



詳しいことはPart1Part2Part3を読んで頂戴。

消息不明だった恋人と、劇的な再会を果たした私は、
オムライス鑑定人の仕事を捨て、彼との生活を選んだ。

今はとても穏やかで、幸せな日々を送っているわ。

その顔のアザはどうしたのかって?
ちょっと転ん・・・・・・ええそうよ、彼にぶたれたの。

彼はカレーライスを蹴落として
“ハヤシライスを国民的ライスにするの団”の特殊工作員。
といっても乱暴者ではないの。虫も殺せない人。

だけど、広島には美味しいハヤシライスの店が少なくて、
作戦に行き詰まり、お酒に飲まれるようになったわ。

彼を助けてあげたい。でも、何もできない自分が恨めしい。

家計の足しにと始めたパートの帰り、通りかかった店の看板が
私の目に飛び込んできました。

プロオムラー4 わたしの食卓1

プロオムラー4 わたしの食卓2



翌日、彼を強引に連れ出し、ランチ客で賑わうお店へ。
オーダーしたのはチーズオムハヤシ定食850円

プロオムラー4 オムハヤシ1

私「どう?チーズと卵をプラスした豪華版ハヤシライスよっ!」

プロオムラー4 オムハヤシ2

戸惑う彼を急かしつつ、スプーンを差し込んでひと口パクリ!
ええっ、何よこれ~?卵で包んであるのは単なる白ご飯で、
肝心のソースは、甘みも酸味もコクもないわ。

彼「悪いけど、これはハヤシライスと呼べないよ」
私「ごめん・・・」

彼「やっぱり君はオムライスのことが忘れられないんだな」
私「ちがうわっ!これはオムライスなんかじゃない。
  だって中身が白ご飯だし・・・」

プロオムラー4 オムハヤシ3

彼「ハヤシライスでもオムライスでもない、どっちつかずか。
  今の俺たちみたいだな」
私「・・・」

さあ冷めないうちに食べようと、優しく促す彼の笑顔を
私は見ることもできず、ただ俯いて涙を堪えていました。

・・・・・・

次の朝、目覚めると彼の姿はありませんでした。
テーブルの上には一枚の置手紙。


玉子へ

日本を出て行くことにしました。
もう帰ってこないつもりです。

進む道を失くした男が言う台詞ではないけれど、
君は君の信じる道を歩んでください。

いままで傍にいてくれて、ありがとう。

P.S.
実は俺、カレーが好きだったんだよ。



バッカみたい。人をさんざん振り回しておいて、
本当はカレーが好きだったなんて。

私の大好物と一緒じゃないの・・・


プロオムラー4 カレー



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[店舗データ]
店名:わたしの食卓 紙屋町店
住所:広島市中区紙屋町2丁目2-6(地図
営業時間:11:00~21:00(L.O.)20:50
定休日:無休
訪問日:2014/11/16