あまりにも暑くては、外の金魚は朝から晩までよしずの下、しかも餌は朝だけのほとんどあげないで夏を踏ん張って貰う予定。金魚は一匹も死なないで今年はパンデミックが無い。


飼い主といえば5月からお客に告知していたサマーバカンスイン九十九里ビーチを実現させるべく、せっせと海に通っていたが告知を知らない輩が来たがるので、仕方ないので午前中だけ毎日仕事をしているのだ。

これじゃあバカンスという事にならない。


海では今年の目標、うねりからのテイクオフに励んでいたら、身体中痛いし至る所が皮が剥けて痛いし皮が剥がれる時には痒いし、やはり年かねえと毎日海に入るのは考え物だと少し調整しながら入っているよ。


毎日太平洋に流されるヤングはいるのだが、即座に脳筋(脳まで筋肉、大学生の部活のライフセーバー)が沖までボードで向かっていき学童をとっつかまえ、立派に人命救助を果たすのを目撃し、

ああ格好良い、私も資格取って社会人ライフセーバーになろうかしら年齢制限は有るのかしらと口にしたら

それじゃあ自分は海で遊べないし、高校野球観る時間だって無くなるから1日で辞めると思うよという意見に賛同。


ババアのライフセーバーなんて誰も望んではいないだろうし、第一あの連中めちゃくちゃ視力良いんだよ。

水中じゃ老眼鏡も使えないしね。

脳筋は私には全く見えない自分の足元に居るクラゲを指差し、青いのは注意です最悪死にますと言った。


脳筋は小屋の中から、時には櫓の上からやビーチに仁王立ちになって腰に手を当てて沖に流される輩が居ないか注意深く常に監視していた。


これは仕事場に居る野良のマルグリットの子猫の監視体制に非常に良く似ている。

どこかに行かないよう見張り、危ない場所から子猫をとっつかまえて来る。

仕事場に一匹のこした子猫は、まだ風呂場に落ちた事に恨みを持っているようで私が近づくと逃げる。

しつこくしたら喧嘩上等、引っ掻くで対応してくる。



これは自分に危害を加えて来る嫌いな人間からは、逃げるそれでもしつこかったら喧嘩上等をすれば良いのかと自分の人間関係にも応用が出来る。


それでもマルグリットは自分の子を今後の餌の為に私に数度抱かせた事は賢い事この上なさそうだ。


リクガメは数日間脱走して姿を消していたが、また仕事場に戻ってきた所を捕獲した。

彼女はこの時期非常に高いキャベツなどの野菜を所望し、バケツ一杯の野菜とマルグリットのキャットフードをモリモリ食べる。

それでも足りない分は、庭の多肉やサボテンをムシャムシャ根こそぎ食べる。

水は2リットルは飲む。

鼻から象のように吸う。

そして植物の棚を倒し、植木鉢が割れてめちゃくちゃにしてくれたので怒ったら、怒った事は理解していたようでじっと動かないでその場にいた。


怒られた時には微動だにしないで決して口答えなどせずにその場にじっとしていれば良いのだとこれまた人間関係に応用出来るなと思った。


とにかく好きか嫌いだけ。

嫌いだったら徹底的に応戦というのが動物の世界のようだった。

ある意味うらやましいと思った。


毎日午前中だけ働き、動物と遊び、海でうねりからのテイクオフに励み、高校野球を楽しみ、しばらくご無沙汰していたドラマアマゾンでみようかとこの夏の目標を掲げた。


なぜならコロナ以来久しぶりに会った旧友に愚痴聞かされ嫌な気分になり、そこの店のメシは自分のメシより劣っていてしかもエアコン28度設定だったのが数度続いたからだ。


この暑い時期にエアコン28度設定の飲食店なんか二度と行かないいや行ってやらないぞ。

とやたら飲食店のエアコンの温度に神経をとがらせ、そして波の高さやうねりの情報を神経質に調べ、高校球児の動向に神経をとがらせる。


バカンスというのは何もしないでボーッとするものだという定義が有る。

しかし私のバカンスは非常に忙しいものである。