水泡眼愉快な仲間たちは、もう五歳になってしまって寿命の歳を迎えているが皆さん元気。年々水泡が育っていくので、エサは質素にしないと水泡が育ちすぎて転覆してしまう。

餌は質素に、足りない分はホテイ層を跡形もなく食べているのでそれで補っているのだろう。

 

家で茹でた野菜などぶち込んでおけばビタミンが足りるだろう。

ほうれん草、ソラマメ、ブロッコリーなど最近あげている。

かぼちゃは買うと高いので畑で出来るのを待っている。

多分金魚が一番好きなのはかぼちゃだ。

 

 

外のランチュウの舟は、ナイトサファリにあってしまい、一匹を残して居なくなってしまった。

7歳のお年寄りもいたので残念でたまらない。

ナイトサファリは忘れたころにやってくる自然災害のようなもので、気に留めて年中う気を張っていれば大丈夫のようなものかも知れない。

侮るなナイトサファリと書いて、壁に貼っておくことにした。

 

今外には水泡眼愉快な仲間たち、水泡眼愉快な子供たち、水泡眼愉快な孫たち、水泡眼愉快なひ孫たち、そしてイノッチ様の多分本気では作っていない東錦の面々がすべてだ。

名人にとっては、本気で作っていないいわゆるお遊びのような感覚だったが、当歳で頭はきちんと出来ていた。

当歳で頭を作らなければいけないなと初心に帰って自分を叱咤した。

 

 

 

 

 

自家製の金魚ではないものは、時々親しみを込めて餌が欲しいと寄ってくるが、ある時はひどくおびえて寄ってこないこともある。

 

それが普通なのだと思う。

自家製の金魚のようにたるみ切った精神で日々楽しく過ごしていると、あっという間にナイトサファリの餌食となるのだから。

 

しばらく金魚のしつけについて調べていきたいと思う。

常に緊張感を持たせ、ナイトサファリに打ち勝つ金魚は出来るのか。

 

仕事もようやっと落ち着いてきて、やった趣味の見合いババアはまあまあの手ごたえだった。

 

ゆとり(ホームセンターのトリマー)は予想した通り、見合いの前に、焼肉コース7800円税別を食べたがったが、そんな金私が出ことになるだろうしタマッタものじゃないといろいろ小皿がついてのベトナムラーメンセット1500円なりの店に突入して焼肉の事を忘れさせようと努力した。

 

カラオケでジュリーの勝手にしやがれで途中で投げる麦わら帽子(養魚作業用のやつ)

を家に忘れ、これでは見合いババアとしてかっこ付かないとひどく落ち込んだ。

 

若い連中に、どうしてカラオケに行かないといけないのかと指摘され、仕方が無いので普通の喫茶店に入った。

 

初めて会う若人の間が持たないときは、ババア自ら亀の息継ぎの物まね、喧嘩の物まねをし、場を盛り上げ、つないだ。

 

いつもゆとりとする会話は玄ちゃん(ゆとりから買った亀)の事ばかり。

 

私はあなたが育ててきた大事な子を譲り受けました。

あなたはいつもその子のことを気にかけ、時折面会に来たり、家に宿泊させたり可愛がっていながら泣く泣く手放したことは理解しています。

玄ちゃんは、玄ちゃんはと結婚式でスピーチするのが一番の目的だからやっているのである。

 

とにかく女は男の金の事ばかり。

オトコは女の年齢の事ばかり。

 

若い連中は、相手が気に入らなかったら別に結婚してやらなくても良いのですよという態度なのだから、時折腹を立て、見合いババアを中止し、また気が向けばやってやっても良いというスタンスは崩したくない。

 

昔勤めていた会社は、コロナを乗り越え人手が足りなくなって帰って来ないかと電話が掛かってきた。

聞いたら海外に行く仕事ではなく、電話番だという。

しかも私をイジメたくそババアどもは皆さんそのまま独身で続投していて、また会うのか、おえっという気分になって速攻で断った。

 

「私はもうあの連中に会いたくはない、しかも電話番は私のような人間のすることではない。」と言った。

 

つまり、もはやパソコンも満足に使えず、電話番すらじっと座って出来ない自分のキャリアのなさを言いたかったのだが、

「そんなに嫌ならじゃあ良いよ。」と元の会社の人間は寂しそうに電話を切った。

 

私のような人間のするような仕事ではないというのは、人によってさまざまなとらえ方をする危ない文章だなと思った。

 

でも人からどう思われようと、誤解されようと全く気にしなくなったのはひとえにババアになったこと、年齢に感謝である。