このところここのブログにもポコポコとバナーが増えて一体何事かとお思いの方もおいででしょう。
実はちょっとこのところ、一部で過熱している（といわれる）「情報起業」とか「アフィリエイト」とかそう言った世界のサイトを覗いて回って、片足つっこんできました。
もともと私が認識していたのは、Netmileみたいなポイント集め→キャッシュバックという形態の「ポイントサイト」や、GoogleAdsenseとかAmazon Associateみたいないわゆる「アフィリエイト」だったのですが、最近かなり過熱しているのが、PDFファイルで様々なノウハウを販売する「情報起業」もしくは「情報商材販売」という世界です。これが、普通に「暮らしに役立つ知恵」であったり「健康法」あたりの販売で済んでいれば、それほど異常な世界ではないのですが、ちらっと覗いてみると、そのほとんどは「1日で90万稼いだ方法」とか有名どころでは「mixiで月93万の不労所得を得た男」とか「無料で月30万稼げる方法」といったものであふれかえっています。
この世界では商品となるPDFファイルのことを「商材」と呼びます。その商材を売るためには、サーバであったり代金決済システムであったりが必要になるわけですが、そう言ったものを提供して販売手数料を徴収する「情報起業家支援サイト」が存在します。有名どころでは、Infostore
とInfocart
とInfotop
が御三家でしょうか。これも単純に情報主体の本人が売っておしまい・・・ということなら単純な話ですが、実はそうではありません。
ここで「アフィリエイト」と「ティア」、「ダウン獲得」といったキーワードが登場します。アフィリエイト以外はなじみのない言葉でしたが見て回っているうちにわかってきました。
まず、絶対的な価値を持つ1次情報源となる「商材」が売り出されます。そして、この情報を購入したあと、この情報を「アフィリエイター」がWebやメールで宣伝して売って歩きます。いわゆる「転売」ですが、ここに少しミソがあります。1次情報は、アフィリエイターが宣伝している間も販売しています。従って、アフィリエイターがマージンを載せて売るわけにはいきません。そこで、アフィリエイターは、「商材」を宣伝して「1次販売元」の決済ページへ誘導し、売買が成立すると報酬を受け取る仕組みになっています。アマゾンアソシエイトみたいなものですね。アフィリエイターはこうして報酬を得るわけですが、何を宣伝して売るか、情報を得なければいけません。そこで「アフィリエイト支援サイト」が登場します。アフィリエイターに宣伝してもらいたい情報主体と、商材を仕入れたいアフィリエイターとの間を取り持つサイトです。ここで実はこの「支援サイト」自体が「アフィリエイター」でもあります。そしてこの支援サイトの情報を元に再アフィリエイトすることになります。こうして「アフィリエイターの階層構造」が形成されます。この「階層構造」が「ティア」と呼ばれるモノになります。
0. 1次情報源「商材」
1. 1次アフィリエイター
2. 2次アフィリエイター
3. 3次アフィリエイター
・・・・・
n. n次アフィリエイター
基本的に、何次のアフィリエイターであっても、宣伝して誘導する先は1次情報源です。（そこまで単純ではありませんが、そういうことにしておきます。）3次のアフィリエイターまで存在する場合、この構造を「3ティア」と呼びます。各階層のアフィリエイターはそれぞれ複数の下位アフィリエイターを持ちます。自分より下の階層にいるアフィリエイターのことを「ダウン」と呼ぶようです。各アフィリエイターは、「商材」をアフィリエイト販売することで、1次情報源から報酬を受け取りますが、それと同時に上位アフィリエイターもダウンの売り上げに応じて報酬を得ます。したがって自分の位置から見た「ダウン」の数が増えていくと、自分でモノを売らなくても、ダウンさんの売り上げに応じた報酬がまとまった金額手にはいることになります。これがいわゆる「何もしないで不労所得」と呼ばれるモノです。（たぶん、私の理解では。）
この構造、どこかで見覚えがないでしょうか。
いわゆるマルチレベルマーケティングっぽくないですか？あるいは、チェーンメールのWeb版というか、Blog版というか。
結局の所、「雪だるま式に大もうけ！」というストーリーは、こういう構造が成り立つことを前提にせざるを得ないというか、様々に舞台を変えながら、同じ事を繰り返しているというそんな気がします。
アフィリエイトサイトや、その支援サイト、また「メールを読むことでポイントを溜めてキャッシュバック」する「リードメール
」サイト等々いくつか右に貼ってますので、もし興味があったら見てみてください。クリックされただけでは私には何の報酬も発生しませんからご安心ください。
ほかにも、無料でアクセス数を稼ぐ「トラフィックエクスチェンジ
」なんてのもありますね。自動巡回で他人のページにアクセスしたことの報酬として、他の人にも自分のページをアクセスしてもらえるという仕組み。
あと「自動現金回収器ミリオンゲッター
」なるものが、もっぱら無料で配布されています。これもさっきのティア報酬（もしくは会員紹介報酬）を利用したシステムになっています。自分のアフィリエイトIDを埋め込んだHTMLを無料でダウンロードさせ、Webサーバにおいてもらいます。もちろんWebがよくわからない人むけに丁寧なマニュアル付です。この配布物を手に入れた人には、このHTMLを使って自分のアフィリエイトIDを取得してください、と指示します。そうすると、自動的に自分のダウンさんが発生し、しかも紹介手数料が手に入る。そう言う仕組みです。これはとにかく自分のHTMLをたくさんの人に使ってもらわないといけません。だから無料で配っているんですね。
世の中色々考えるものですね・・。
あとは最近よくDMがくる「タイムマシーンdeお金儲け」。軽くググってみたら「ポイント制競馬予想情報サイト
」だそうです。
エントリに付いたコメントがなかなか興味深いですね。
え？私ですか？ネットマイル一本で充分かなぁ。