アラ還(卒業→高齢者)主婦の最後の家作り→夫癌発覚

アラ還(卒業→高齢者)主婦の最後の家作り→夫癌発覚

2024/3 終の棲家完成と同時に夫(68才)が胃癌ステージ4と診断されました。傍大動脈リンパ節転移、手術不可。延命の為の抗がん剤治療。「マイホーム計画」から「闘病」にカテゴリー変更。
2025/1 脳転移 髄膜播種
2025/3 脊髄転移 下半身麻痺、2025/4 旅立ちました。

夫が亡くなって半年。

不動産、金融機関等の相続手続きに関して、やっとスタート地点に立った所です。


自署の遺言書があるので、それに従う為に、まず家庭裁判所にて検認を受けるのが最初の一歩なのですが、それをする為に必要なのが法廷相続人の謄本です。


その謄本を収集するのがこれまた大仕事で。


うちは子供が無いので法廷相続人は配偶者の私と夫の兄弟です。その兄弟が大勢居まして、しかも亡くなってる人も居るのでその子供達にまで広がり10人以上になります。


私の立場から彼らの謄本を取るのはとても煩雑で時間がかかるとの事で専門家に依頼する事を役所から提案されました。


で、今度はその専門家選びで悩みました。

以下6社に相談と見積りを依頼しました。


・葬儀社経由の司法書士事務所

・ハウスメーカー経由の司法書士事務所

・以前の家を登記した司法書士事務所

・市の司法相談

・司法書士会名簿で見付けた市内の司法書士

・同じく地元の司法書士


事務所に行ったり電話で相談したり色々ですが、相続人の謄本集めから、遺言書検認申立て、不動産登記までの代行費用(報酬)がそれはもうピンキリで驚きました。


上は100万近く、下は十数万

この差の原因は謄本取得の単価にあります。

一通につき数百円~数万円まで様々でした。

また何通でも一律いくら!と言う所もありました。


うちは謄本数が多いのでこの単価次第で莫大な差が出るわけです。


結局、地元の個人事務所が全てに於いてお安くて、事務所にも散歩ついでに行けるのもあり、そちらにお願いする事にしました。

(あまりに安過ぎるのが心配なくらい)


5月から動き出して1ヶ月。

やっと司法書士が決まり正式依頼。

まずは謄本集めに動いて頂き、書類が揃った所で家庭裁判所へ検認申立てを代行して頂きました。

その時点で7月。


次は家裁からの連絡を待ちます。

やっと8月に連絡が来て検認日を決めるのですが早くて10月と言われ、先日やっと検認が終わったのであります。


そしてこれからが本格的な相続手続きの開始となるわけです。

4月に亡くなって5月から動き出してスタート地点に立つまで結局半年を要した事になります。


これから不動産登記へと進む事にはなるのですがまだ一抹の不安が…


と言うのは、この検認ですが、これ遺言書の有効性を判定するものではないからです。


じゃ、検認は何の為?

と思いますよね。

偽造の有無をチェックするらしいです。

と言っても筆跡確認等は無くて


・書かれてる用紙の色

・書かれてる筆記具の色

・保管されてた封筒の色と種類


こんなもんです。


肝心の内容についての有効性の有無はどこの誰が判定するのか聞いても明確な答えは得られませんでした。


この書類をもって法務局へ行くわけですが、果たして遺言書通り夫名義分を私の名義にすんなり変えられるのでしょうか?


土地も家も2人で働いて手に入れた物なので持ち分も半分ずつだし、片方が亡くなったら残った片方が相続するのが当たり前との考えだったので10年程前に一緒に同じ内容の遺言書を書いて保管してたのです。


自署の遺言書は無効になる事が良くあると耳にした事があるので、もし無効になったら相続手続きは振り出しに戻ってしまうのか?

そうなると今度は遺産分割協議書の作成。

全員の署名やら実印やら印鑑証明やら……

さぁ大変!


公正証書の遺言書にしておけばこんな心配は不要だし、半年もかからずすんなり手続きに入れたんですよね。今回の事で初めて知りました。


以前のブログにも書きましたが遺言書は必ず公正証書で残すべし。経験者は語ります!


さて、司法書士の先生には相続登記の他に「法廷相続情報一覧図」の作成も依頼しました。


これがあると各機関に何十通もの謄本を出さずに済むそうです。


とにかく不動産登記が無事終わって欲しいです。

それが済んだら金融機関と、まさかの太陽光まで…。

これがまた厄介なのですがこの件はまたあらためます。