宮津のコンビニを出てから、天橋立を通って経ケ岬を目指します。
思い起こせば、この経ケ岬から鳥取のコンビニまでの間が今大会の最大のキモで

あったと思います。
なので、反省点も多く文章も長くなってしまいますが、ご容赦ください。

早朝の天橋立は散歩をする地元の方もいらっしゃるのでゆっくりと走行。
天橋立を過ぎたら、まずはコンビニで食料を補給。ここを逃すと、次のコンビニは50キロほど先になります。しっかり買っておかないと。
コンビニを出てからは、ひたすらアップダウンの連続。
 

ひいひい言いながら322.3キロ地点、PC6の経ケ岬灯台に着いたのが午前9時15分。
スタートしてから20時間15分でグロスタイムは15.9キロ。地獄のような上りを越えてきた割にはまだまだいけそう!
この岬付近は、ほんの1キロ程度ですが折り返しがあるポイント。岬に向かう際にも岬から帰って来る際にも参加者に出会います。前後にこんなに人がいるんだと思うと元気が湧きます!

経ケ岬から次のPC7までは50キロちょっと。この区間は小規模な峠がいくつも散りばめられていますが、どれもへこたれるほどの峠ではないことは知っています。しかしこの頃、時刻にして11時頃、予定どおりに雨が降ってきました……。
バッグを開いてカッパを出して着て、バッグを閉じる。ただのリュックなら簡単なのですが、自転車用のサドルバッグだと地味に時間がかかります。
少し気持ちが焦りつつも、幸いにして走ったことのある場所。
網野の町、夕日が浦温泉、小天橋を雨の中黙々と走りぬけます。小天橋から城崎へはけっこうきつい峠!

376.8キロ地点、PC7の城崎のコンビニに着いたのが13時30分。スタートしてから24時間30分でグロスタイムは15.38キロです。
欲を言えばここまでをグロスタイム16キロ以上、時刻にして12時30分くらいには着いていたかった……。
かなり強くなってきた雨を眺めつつ、この時の私の心中は、鳥取まであと90キロ!鳥取までたどり着けばなんとかなる!という思いと、ここから鳥取までの90キロの区間は今までにも増して峠だらけなんだよなあ・・・・・・という思いがせめぎあっていました。
しかしダラダラしていても何も良いことはありません。
夜明け前に道の駅おばまで軽く寝てからすでに10時間以上が経過し、そこそこ疲れが出てきていますが、少しでも早く鳥取へ、明るいうちに少しでも前へ、の思いでスタート。


PC7のコンビニと、ここから山を越えてすぐの竹野のコンビニを過ぎると、またしばらくコンビニがありません。なので、鳥取まで6時間くらいは行動できるよう、この城崎のコンビニで多めに食料を買いこみます。
城崎を出てすぐに峠、峠を越えて竹野の町、さらに峠を越えて香美町へ。時刻は16時。雨でぬかるんで、タイヤがすべったりとにかく走りづらい!


そんななか、香美町の電光掲示板で余部からどこかに繋がる道が落石により通行止めとの表示が目に入りました。
その先の余部の道の駅で休憩しつつ、念のためメールを見ると、大会の方から444キロ地点が落石で通行止めのため、早めの地点で国道178号に入るようにとの指示が。
ここで大きな勘違いをしてしまったのです。
さっきの電光掲示板で見た落石による通行止めと、メールで見た444キロ地点での落石を勝手に同じ案件だと思ってしまい、この余部から峠道に行かずに大きい道で行くように、という指示だと勘違いをしてしまいました。

結果、余部の道の駅から大きい道に行こうとすると、すぐに落石で通行止めになっている所に突き当たりました。
(これが、電光掲示板で見た落石地点です)
どうしたものかと思って道の駅に戻り、しばし思案しているうちに他の参加者の方々と合流。本来の峠道は通行止めになっていないとわかり、他の参加者の方々と一緒に道の駅を出発したのですが、この一件で30分以上を費やしてしまいました・・・・・・。
今までずっと一人旅だった私には、夕暮れが迫る雨の峠道というテンションが下がりまくる場所を他の方々と行けるというのは非常に心強かったのですが、やはり一刻も早く進みたい時にこのタイムロスは非常に痛いものでした。

走ったことがある道とはいえ非常に厳しいアップダウン且つ激しい雨と石や草で荒れた路面に大苦戦。なんとか見慣れた岩美や鳥取砂丘まで到達したときには、すでに時刻は21時を過ぎています。
 

この鳥取砂丘を越えればすぐにPC8、鳥取の覚寺前のコンビニ。
しかし、砂丘前の道を走っている時に、急に体がいう事を聞かなくなりました。
具体的には、両手両足がガクガクと震えて、自転車を漕ぐことができません。仕方なく自転車を押して歩くことにしましたが、真直ぐ歩くのも難しい状況。さらに異常だったのが、歩いているだけなのに呼吸が苦しい。
眠さとか疲れとはちがう何かとしかわかりませんでしたが、今にして思えば、低体温症だったのでしょうか。
そのため、砂丘からPC8までの2キロほどはほぼ歩きで到達しました。

462.8キロ地点のPC8、鳥取市のコンビニに着いたのが22時15分。スタートしてから33時間15分でグロスタイムは13.92キロ。
PC7からここまで、たったの90キロに8時間45分も掛かってしまいました。本当なら遅くとも7時間くらいで突破したかった区間ですから、
実に2時間もロスしてしまったことになります。

失った時間も問題でしたが、さらに問題なのが体調。体は震えるし力は入らないしで、とにかく体を温めたい。さらに、カッパを着ているのに上半身がずぶ濡れであることにも気づきました。

今から米子に向かっても夜明け頃になるし、何より今すぐに体を温めないと。しかし、鳥取のぽかぽか温泉は確か24時とか25時とかに閉まるんだったなあ・・・・・・。

この時の私は半ばパニックになりながらも、いろいろと頭の中でああでもないこうでもないと考えていたように思います。
弱り切ったところで、妻に電話をかけて相談。場合によっては、リタイアも・・・・・・。と考えていたところ、妻からは、
「今の状態は、100キロウォーキングで深夜から夜明け前のころによく陥る、一時的な心弱りに間違いない。米子まではまっすぐ平坦な馴染みの道なのだから、とりあえず米子までほんの6時間走ってみて、米子で日の出を見てもなおリタイアしたかったら
迎えに行ってあげます」
との暖かすぎるお言葉。しかしこれは道理だと思い、コンビニで暖かい食べ物と飲み物を買い、コンビニの横のコインランドリーに入店。
着ていた服のうち、一番外に着ているカッパ以外のすべてを乾燥機にブチ込みます。
およそ20分ほど乾燥させるうちに、おなかいっぱいに食べ物を摂取。もちろんタオルで体を拭くことも忘れません。
できればここで、ホッカイロとかもあればさらに体を温めることができたのでしょうが、5月のコンビニにはそこまでの品揃えはなく断念。

なんとか乾いてしかも暖かい服を着込んで外に出ると、なんと雨が上がっています!
そして一方で、ガーミンを見てみると、浸水によるものか充電が切れたのかは不明ですが、完全にシャットダウンしています。充電が切れただけなのなら、雨もあがったのでモバイルバッテリーで充電すればいいのですが、もし漏水による影響があるのであれば、今は充電しない方がいいだろう、それよりもなんというか、よくここまで持ちこたえてくれた!とガーミンに感謝して、米子に向けて出発したのが23時頃でした。