940キロ地点の角島。風光明媚な観光名所であるこの島へは、一本の橋で往復します。コースの中でも楽しみにしていた場所でもあります。楊貴妃の里を出発してからひた走り、いよいよ島への橋にたどり着いたとき、絶望的な光景が飛び込んできました。大渋滞です。島へ渡る方も島から出る方もどっちの車線も渋滞していて、歩道はなし。一応、人がようやく通れるくらいの路肩はありますが、自転車で横をすり抜けるのはちょっと危ないなあ、という感じ。そういえばゴールデンウィークなのでした!
橋の長さは1.8キロくらいですが、これを渡るのに20分近くかかってしまいました。
なんとか橋を渡って、947.1キロ地点の角島灯台に着いたのが13時15分。スタートしてから72時間15分でグロスタイムは13.11キロ。
残りの距離は53キロで、残り時間は2時間45分。これだけでも厳しいですが、しかも角島から出るためにもう一度橋を渡らなければなりません。
また20分くらいかけて橋を渡りましたが、ここから下関に向かう道も結構な渋滞でした。一つの信号に2回以上ひっかかることも度々。
歩道を走れば抜いていけますが、舗装はあまりきれいではない歩道で、歩行者もおられるので、時速20キロとかで走るのは危なそう。
路肩をムリヤリ追い越して行くのもなあ・・・。事故したり車とこすったりという事態は絶対に避けなければいけません。しかしそう思っている間にも時間はどんどん過ぎていきます。凄まじくストレスのかかる状況。
自転車のマナー向上が叫ばれる昨今、さらにブルベという競技を行っている最中である自分、そうしたことを考えると、完走を無理にしようとして追い抜いていくことはできまい、と思い、リタイアを決意。未練を断つためにコンビニに入ってノンビリと休息をとりました。
ここで「お疲れー」との声。妻と飼い犬たちでした。
ゴールデンウィークを自分だけのために使ってしまうわけにもいかないので、妻は私がゴールする頃に下関に着くように、車でノンビリ来る手筈になっていたのです。ゴール後に合流して現地でお寿司を食べたり温泉につかったりしつつ、観光することにしていたのですが……。こんなゴール直前でどうして休憩しているのかと疑問に思う妻に、上記の事情を説明。妻には先に行ってもらって、私ものんびりスタート。
従前の予想どおり、角島を出てからゴールまでは大した上り下りは無く、渋滞を除けば実に走りやすい道でした。結局ゴールに着いたのは、午後5時ちょうど、スタートしてから76時間後のことでした。一時間の遅れなので、最後の休憩をとらなければ制限時間の30分後くらいには着いていたという感じでしょうか。