なんか心暖まるお話でした。
今は多くの命に生かされていると感じにくい時代ではありますが、
モノの大切さが五臓六腑にまで染み渡ってきました。
裸で外に放り出されてもなお、誇れるものがあるのは
幸せだと思います。倫子は何事にも一生懸命だからこそ
人を引き付ける何かがあったのでしょうね。そして、その思いが
人を動かしたのかもしれません。
そんな倫子でさえ、心の中を満たしているのは泥水で、
じっとしていれば泥が沈降するように、心を穏やかにしていなければ、
澄んだ心を保つことが出来ないという。
しかし、裏を反せばどんな人でも穏やかになることができる
ということだと思う。
みんな様々な出来事を通じて泥が降り積もり、
でも濁ったまま感性を鈍くしてごまかしているたけかもしれない。
出来事はいつも唐突に訪れ、去っていく。個人の力が遠く及ばない、
運命の大河の流れに身を任せるだけなこともあるだろう。
しかし、支えてくれる人がいれば、再び立ち上がることが出来る。
その支えとは自らのことを一途に考えてくれる様々な愛の形によるもの
なのかもしれない。
もう一度、自分のことを考えてくれている誰かのために
頑張ろうと思える作品でした。