文科省との対話(1) | まるおの雑記帳  - 加藤薫(日本語・日本文化論)のブログ -

文科省との対話(1)

本日、担当のSさんと話し合うことができた。

はじめに、訂正。
今窓口になってくれている部署は、
生涯学習政策局【社会教育課地域学習活動推進係】
であった。
ちなみに、地域学習活動推進係(ここが国家レベルでPTA問題を担当していると唯一の部署のようだ)は、Sさんとその上司の方の二名体制のようである。

さて、
まず、前回問いかけた
①仙台の八木山小学校の強制入会の問題
と、
②奈良の平城東中学校の卒業式における生徒差別の懸念の問題
について、上司の方と諮ってくれた結果は、次のようであった。

*****
文科省として、今の時点では動く予定は立っていない。
ただし、現在、PTAに対する問題提起はいろいろなところから入ってきているので、今後の重要な検討課題としたい。
PTA問題は、局長レベルでも問題になっている…。
*****

う~ん・・。


うれしい答えもあった。
(追記:「八木山小のようなケースがまかり通るのであれば、もはや法治国家とは言えないではないか!?」とやや語気を強めて申し述べたところ、)
両市P協に対して、私の指摘を伝えてくれるとの話は前のエントリでもお話したとおりだが、特に、仙台市立八木山小学校の「強制入会」のケースについては、実質的には「指導」に近い形で話を入れてくれるようだ。

「『不適切だと言う声が寄せられています。』と市P協の担当に伝え、もしも『問題はないと思いますが』という反応が返ってきた時は、『どうして問題がないと言えるのですかっ?』と問いかけてみます。」

とのこと。
これは、実質的な「指導」と言っていいのでは(嬉)。


一方、奈良市の「生徒差別」のケースは、担当者個人のレベル(上司も含め)では、
「そんなことしてほしくないよね。」
との認識だが、省としてどうこうするのは、現段階では難しいとのこと。

不法性としては仙台のケースよりは低いと考えているようだ。
私も、不法性の程度を比べれば、仙台の方が「酷い」とは思う。
確かに、非会員のお子さんにも記念品が渡される「ルート」が設けられてはいるし・・。
とはいうものの、生徒の人権、教育を受ける権利に関わるものであるだけに、善処を求めたいところだ。
(証書の入れ物の費用は公費で出すとか、学校で保護者より徴収するとか、やりようはいくらでもあるはずだ。)
仙台のケースと同様、市P協に伝えてくれはするようなので、それの効果を期待したい。


朝顔さんからもご指摘のあった初等中等教育局が動くべきではとの見解に対しては、朝顔さんの指摘(青字で引用した部分を読んでもらった)には「確かに、そうですね。」と個人レベルでは深~く共感してくれつつも、その場で少し上司の方と協議してくれた結果返ってきた答えは、次のようなものだった。

*****
初等中等教育局には学校や教員の行為を問題にする部署が存在しはするが、そこから、学校なり、市町村教委に意思表示をするのは「一足飛ばし」の感がある。
まずは問題のある学校か管轄の市町村教委に直接問いかけをしてほしい。そして、そこからあがってきた話なら、何らかの対処をすることもできるかもしれない。
*****

それに対しては、次のように当方の見解を述べておいた。
極めて特殊なケースならともかくも、現状のPTAのあり方からして「いろいろな学校で起っても全然不思議ではないし、現に多くの学校で起っているであろう」構造的な問題なのだから、ぜひ「今後の検討課題」のひとつとして取り組むようにお願いしたい、と。

とりあえず、私としては、近日中に、奈良市の教育委員会に直接問いかけてみたいと思っている。


文科省との対話(0)にあげておいた
【質問1】~【質問5】については、いずれも今日すぐには返答しにくいとのことだったので、一週間後に返答していただくことにした。
【質問1】に関して:
担当のSさんは、今年の四月から「地域学習活動推進係」に配属されたばかりのようで、私の3年前の問いかけについてはまったく把握されていなかった。
【質問4】に関して:
今日の話し合いの感触では、文科省として他国のPTA等の保護者組織との比較はまったく行っていないようだった。「やっぱりな」という気がしている…。(本当のところは、来週はっきりしますが。)

なお、3年前に私の相手をしてくださった方は、今のSさんの上司(Mさん)とは別の方だった。


まとめ
「すぐには動けないが、今後の【重要な】検討課題としたい。」という、その言葉には大いに期待したいのだが、【質問1】でも触れているように、ある意味、すでに3年前にも同じようなことを言われているのですよね…。
(う~ん、3年前にはここまで明確に検討課題にするという発言はなかったかな。)

まあ、カッカしないで、来週いただける質問の答えに期待しましょうか^_^;。
続報を「かつ目して」待ってくださいまし! であります。