龍津寺には井戸があります。井戸水は主に墓参者がくみ上げ使用します。
お寺に井戸があること自体はべつに珍しくもなんともないですが、特筆すべきは、昭島市の地下水の豊富さです。
東京都昭島市は、都内では唯一、地下水で市民のための水道水を賄っているのです。地下百五十メートルから二百メートルの深さまで掘り、そこから地下水をくみ上げ、豊富な地下水源で水道用水としている。それも中途半端な割合ではなく百パーセントです。
ですから川からくみ上げて殺菌・濾過を行う浄水場も要りません。多摩川と秋川が合流したそのすぐ下流なのですから、川の水は豊富なのですが、川の水で賄う必要がないほど地下水が豊富であり水質がとても良いということです。
村民や町民の水道を賄うのではなく市民のですから、いかに地下水が豊富化、わかりますね。
その豊富で綺麗な地下水を龍津寺では昔から井戸でくみ上げているわけです。
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