四国霊場第三十二番札所・禅師峰寺は小高い山の上のあるお寺です。
小高い丘といいたいところですが、「丘」というにはちょっと高いような気がします。標高百メートルほどと書いている資料もあります。海が近いので、海抜百メートルであっても、けっこうな高さに感じます。
幾つもの山々が連なっているのではなく、単独でそびえている山です。
巨大な古墳(かたちから言って円墳)かピラミッド(土を被ったピラミッド?)があるようなものだと考えると、山の大きさや形がイメージしやすいでしょうか?
この山の下を東西に道路が走っています。すなわち、札所のちょうど真下にトンネルがあるのです。
クルマ遍路の方がカーナビを使うと、山の下のトンネルをくぐって東へ抜けてしまい、わけが分からなくなる、という話をよく聞きます。「位置情報でいうと確か此処なのだが?」と首をひねりながらウロウロする人がいるともいわれます。
そのトンネルのある道から外れて、クルマ同士が行き交うのに苦労するような狭い道を行かないと、参道入り口にたどり着きません。
参道入り口は南向きで、古墳状(?)の山の西側から北側、東側へと大きく回り込む坂道があります。
これがクルマ遍路用の車道です。もちろん徒歩でも自転車でも行けます。実際、歩いている人もよく見かけます。
山の東側中腹に駐車場があります。
一方、南側の、参道正面入り口から向かって右手へ、つまり東側へと急斜面を登っていく山道があります。これが歩き遍路専用ともいうべき道で、典型的な登山道です。舗装はされていません。クルマはもちろん、自転車でも行けないでしょう。
舗装道路ができる前は、みな、この山道を登って行ったのでしょうか。
この前の年の四国霊場巡りで奥の院、番外札所などにも何か所か行き、この時(平成三十一年二月)の旅でも最御崎寺の奥の院だとか、金剛頂寺の下の「不動岩」、神峯寺の上の神峯神社にも行ったので、ここでも、今まで通ったことのない道を行こうと思いました。
日差しが強く、ひどく暑く感じたので、山登りでは汗をかきまくるだろうと予想できましたが、行ってみて損はない、と、進んでみることにしました。
山道の入口近くに。「まむしに注意!」というような看板がありました。ここでマムシに遭遇したら嫌だなーと思いましたが、さすがに南国土佐とはいえ二月にマムシが出ることはないだろう、と思い、どんどん進んで行きました。
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