勝手気ままな一人旅でした。
土佐の難所と言われる神峯の山道を下り、土佐くろしお鉄道の「唐浜(とうのはま)」駅に到着。
「ごめん・なはり線」はその名が示す通り、後免駅と奈半利駅とを結ぶ路線ですが、JR高知駅直通の列車もあります。
四国霊場第二十八番札所の大日寺へ行くならば、のいち駅という、後免駅より手前の駅で降りて歩くのですが、目的地が第三十六番札所・青龍寺と決まった以上、そのまま後免経由で高知駅へ向かいます。
JR四国の高知駅で降りたら、はりまや橋バス停まで歩いて行きます。
はりまや橋バス停はいろいろなバス路線が交差しています。その中に、青龍寺の最寄りの宇佐バス停へ行く路線もあります。
この宇佐方面行きに乗ります。
宇佐といっても宇佐神宮の宇佐ではなく、土佐市宇佐町です。
神峯寺があるのは安芸郡安田町。それから安芸市に入り、芸西村に入り、香南市に入り、南国市に入り、高知市に入り、土佐市に入りました。
四国霊場第三十六番札所・青龍寺は、土佐湾に突き出た横浪半島の先端部分(最先端ではないが)にあります。宇佐町からそこへ行くには宇佐湾・浦ノ内湾を渡ります。
昔は渡し船で渡ったそうですが、今は宇佐大橋という橋があります。
宇佐大橋の手前に、「横浪スカイライン入口」というバス停があり、そこでバスから降りました。青龍寺まで三キロちょっとの道のりですが歩きます。
湾は普段おだやかですが、この日はけっこう風が吹いていたように記憶しています。
狭い湾とはいえ、海を渡るので、橋は長く、また高い所を行くのです。それで風が強かったら、歩行者にとってはあまり気持ちのいいものではありません(橋が揺れるわけではありませんが)。
ただ、景色は素晴らしいです。のどかな風景です。
海沿いから山側に入り田園風景の中に入っても、のどかさは変わらず、何かとストレスのたまる日常を忘れます。
と、いいたいところですが、この時は職場関係の人からメールが入り、その内容が「うーん?」と考えてしまうようなものだったので、完全に日常を忘れるというわけにはいきませんでした。
青龍寺に着き、仁王門をくぐり、本堂への石段を一気に登り、本堂と大師堂でおつとめをし、今度は石段を使わず大師堂側から三重塔側への坂を下り、納経所へ向かいました。
この前年秋の旅やこの冬の旅では八十八ケ所霊場の他に奥の院や番外札所へ行くことも多かったので、青龍寺の奥の院へも行きたい気持ちがありましたが、メールで依頼された用事があり、そのほうを優先せざるを得なくなり、奥の院へ行くのを諦めました。
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