新宿の高速バスターミナル「バスタ新宿」から愛媛県松山市まででもかなりの距離で、高速道路を走っても相当な時間がかかるわけですが、JR四国の松山駅の駅前に着いても、またバスで久万高原町へ移動するのですから、本当に、乗りっぱなしです。
松山駅前から久万高原町へ行くバスに乗った客は、ほんの数人でした。
そのうち、いかにも遍路らしい姿の日本人が一人、外国人観光客(おそらく四国八十八ヶ所巡りらしい)が一人いました。
久万高原のバスバス営業所のバス停に着き、そこからは歩き。四国霊場第四十四番札所・大宝寺までちょっと歩きます。
バス停からまっすぐ東に進むと久万公園や美術館の方へ。公園に入るところで右折しました。
久万高原町は文字通り「高原」の町ですから、平地の松山市内が暑くても、こちらはけっこう涼しいのです。風が吹けば涼しさがより一層増します。川の近くならば、なおさらです。
ただし、五月のことですから、天気が良く、日差しをずっと浴び続けて坂道を登れば汗をかきます。
大宝寺の境内より手前に、大宝寺の駐車場があります。団体のバスなど用の駐車場です。そこから先は鬱蒼と樹木が茂る山道です。
ちょっと進むと、左側に仁王門が見えます。境内そのものが道の左手にあるのですから当然です。
仁王門をくぐらずにそのまま進むと急なカーブのある林道で、クルマ遍路の人はだいたいこの道を通り境内に入ります。
私はバス停からの歩きなので仁王門をくぐりました。
仁王門をくぐるも、くぐらずにクルマ遍路が使う林道を行くも自由ですが、せっかく、大宝寺の仁王門が、しかも立派な門があるのですから潜り抜けておくべきでしょう。
南向きの山の斜面にはりつくように、大宝寺の伽藍が建っています。
ちょっと長めの石段を登っていくと本堂があり、向かって右に御影堂(大師堂)があります。