四国霊場巡りの話に戻ります。
四万十市の中村の駅前の民宿で一晩過ごし、翌朝、土佐くろしお鉄道に乗って四国霊場第三十九番札所の延光寺を目指しました。最寄り駅は平田駅です。
平田駅から宿毛市街への宿毛街道を歩き、寺山口というところで案内看板がありますから(バス停もある)そこで右折。一キロぐらい、長閑な道を進みます。
延光寺に着き、三門をくぐり、境内をゆっくり歩きます。
このとき私は怪我をしていましたが、足を怪我していたわけではないので歩くことは苦にならず、周囲の景色も境内の様子もじゅうぶん楽しめました。
せっかく、自宅からはるか遠くにある高知県西部に来たのだから、どんな状況にあろうと旅を楽しまなくては、という思いがありました。
本堂、大師堂でのお参りを済ませ、納経所へ行きました。ここでも先達納経帳で御朱印をいただきました。
さて、それからちょっと休憩してから(何しろ暑いので)宿毛街道に戻り、バス停で時刻表を見ました。
しかし、都合よくバスが来るわけではありません。くろしお鉄道の駅に行きにしても、中村方面の方向に戻ることになります。
ちょっと考えました。引き返すくらいだったら西へ進んだほうが良い。とはいえ、次のバスが来るまで時間がありすぎるし、宿毛に近い方の駅は東宿毛駅といい、何キロも(五キロくらいか)先なのです。
だからといってずっとバス停で待ち続けるのもどうかと思いました。怪我の関係で臀部が痛いので、ずっと座り続けるのはつらいのです。ならば、西へ向かって歩き続けた方がマシです。
というわけで、歩き続けることにしました。
この宿毛街道はクルマの行き来が激しく、それでいて歩道が無いとか狭すぎる状況が続くので、歩き遍路泣かせの道です。
けっこう気を使いながら歩きました。
それに加えて真夏の暑さ。体温は上昇。汗は良くかき、のどが渇きます。途中、コンビニがあったので飲み物を買って水分補給しましたが、かなり疲れました。
宿毛市街に着きましたが、宿毛駅への道が分かりにくく、何度も確認しました。
長い道のりは覚悟の上でしたが、実際、相当に長く感じました。
やっと宿毛駅前に着きました。宿毛駅は土佐くろしお鉄道の終着駅です。なぜ宿毛駅を目指したかと言うと、第四十番札所の観自在寺へ行くには宇和島方面行きのバスに乗るのが便利で、そのバスは宿毛駅から出るのです。だから宿毛駅発宇和島行きのバスに乗るために宿毛駅前で待つことにしたのです。
しばらく待ち、来たバスに乗り込みます。途中での乗車ではなく宿毛駅発のバスに乗り込むのだから、すいていて、座席も空いています。
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