三角寺から、別格霊場の仙龍寺へ | 石川鏡介の旅ブログ

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四国霊場会公認先達(権中先達)&秩父観音札所連合会公認先達です。四国霊場を中心に、古寺名刹、神社、城跡、名所旧跡。さまざまな旅の思い出を綴ります。

 四国霊場第六十五番札所の三角寺に着きました。

 ここ、というより多くの四国霊場札所では駐車場料金を徴収されます。三角寺の駐車場には管理人のオバチャンがおり、さらには、駐車場の端に駐車代を入れるポストのような箱があります。

 郵便ポストのようなそれに入れれば良いわけですが、入れるべき時はオバチャンがいないとき限定なのでしょうか?

 駐車した場所のすぐ目の前にポスト(?)があったので、なんのためらいもなく入れたのですが、オバチャンが出てきて「駐車代出しました?」と私に尋ねました。「はい、(ポストに)出しましたよ」と答えたのに、また「駐車場代」云々と言ってきたのには参りました。正直に、駐車場代払ったと答えたのに。

 また今度行き時には歩きにしようか、などと考えたり、また来たらオバチャンに直接手渡ししないといけないな、と考えたりしました。

 

 さて、ここでも当然、一人での参詣でしたが四国霊場会公認先達としての「おつとめ」をしました。先達となったからには、一人での参詣でもしっかり「先達らしい」参詣を心掛けなくてはなりません。自覚をもった、しっかりした参詣を繰り返してこそ、作法が完全に自分のものとなるのです。それを怠ったら、いいかげんなままとなるでしょう。

 三角寺の場合、参詣回数は雲辺寺や大興寺よりも一回多かったので、ここでは「先達納経帳」を出しました。

 納経所を出てから、石段を下りて駐車場に戻りました。

 またオバチャンに声を掛けられ、「駐車場代」云々と言われました。「さっき、そこ(ポスト)に入れました」と答えました。

 やれやれ、と思いつつ、次の目的地を考えました。

 当初の目的地は四国霊場第六十七番札所の大興寺でしたが、南の山を一つ越えたところに四国別格二十霊場の第十三番札所の仙龍寺がありますのでそこへ行くことを考えました。

 もともとは三角寺の奥ノ院であるが四国霊場の総奥の院とも言われます。まさに深山幽谷の秘境ともいうべき場所にあります。

 険しい山越えですので交通の便は非常に悪いです。直接そのお寺の門前に行くバスなどはありません。門前に行くバスが無いというのは三角寺もいっしょですが、三角寺の場合はバス停から緩やかな坂を上るとか、高速バスの停留所からそのまま坂を登れば着く、というわけですから、仙龍寺に比べればまだマシです。仙龍寺は、三角寺からの徒歩の場合は険しい山越えですし、クルマの場合も、九十九(つづら)折れの道を行きトンネル(堀切トンネル)を超えて、今は三角寺の在る地と同じ四国中央市だがかつては「新宮村」といった秘境の、深い谷川沿いの道をひたすら進むのです。

 ベテラン先達さんのクルマ遍路の旅に参加しても仙龍寺に行くとは限りませんし、自分のクルマやレンタカー使用でない時にタクシーでも利用しようものなら相当な出費となります。

 だから、この機会に行こうじゃないか、と考えました。

 ずっと前(椿堂へ行った時ほど昔ではないですが)に香川県在住のベテラン先達さんに連れられて行ったことがあるし、道路地図もあるので道順は分かります。

 ただ、境内に入る直前の急傾斜の坂道が問題だなと思いましたが。

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