たいへんなことに気付く(過去のブログ記事より) | 石川鏡介の旅ブログ

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四国霊場会公認先達(権中先達)&秩父観音札所連合会公認先達です。四国霊場を中心に、古寺名刹、神社、城跡、名所旧跡。さまざまな旅の思い出を綴ります。

 四国霊場第八十五番札所の八栗寺での参詣を終えて、坂を下り、ふもとに下りきらないうちにある「うどん本陣 山田家」に行きました。

 有名店なので来客も多いですから、駐車場も広いです。

 「本陣」というくらいですから、時代劇のセットの陣屋のような建物を連想します。

 中庭を見ながら待っていると店員さんが出てきて案内してくれました。

 所在地は香川県高松市牟礼町牟礼三一八六番地です。

 奥の席に案内され、メニューをみました。せっかくなので、ただうどんだけだともったいないような気がして、「ざるぶっかけうどん」(五百七十円)の他に、「でんぶくとかき天ぷら」を注文しました。

 この店ならではの名物のようです。

 注文が済んで、品物が来るまでの間、ひといき入れながら、残金をみようとして、財布を取りだそうとしました。

 「ん?」

 かばんの中をみましたが、見当たりません。

 ズボンのポケット等を確認したのですが、ありません。

 「あれ、おかしいな?」

 再び、かばんの中を見ました。すみずみまで確認してみます。

 「え? え?」

 やはり見つからない。

 「そんなはずはないのだが?」

 またポケットを見ました。ありません。

 「やばいぞ」

 かばんの中をまたまた確認しました。

 どうしてもみつかりません。

 途方にくれました。

 タクシーを降りた時に料金を払い、八栗寺の納経所で三百円を払いましたから、タクシーを降りた時に財布を落としたとか、納経所まで行くときに落としたというわけではなさそうです。

 納経所から山田家まで誰かにすれ違ったわけではないので、スリの被害に遭ったとも思えません。

 とすれば、納経所で三百円払った時に納経所で財布を置き忘れたか、その直後に落とした可能性が高いです。

 「うわー、困ったな」

 そうしているうちに、注文した品が来ました。もう遅いです。財布がないからキャンセルというわけにはいきません。

 

 

 

 (2015年3月26日の「石川鏡介のブログ」の記事を再編集)


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