四国霊場第三十八番札所・金剛福寺の本堂(過去のブログ記事より) 四国霊場第三十八番札所の金剛福寺がある足摺岬は、かつて、補陀落渡海といって観音浄土を目指す人が船を漕ぎだした場所です。 昔の人々は、南の海の向こうに観世音菩薩の浄土があると信じていました。そのため、観音の浄土へいきたいと思う人々は日本列島のうち南に突き出た部分から船を漕ぎ南へ進めば観音浄土へたどりつけると考えたわけです。 ですから、紀州の勝浦あたりや四国の足摺岬などでは補陀落渡海が盛んに行われ、紀州の那智の滝のある青岸渡寺(西国三十三観音霊場の一番札所でもある)や土佐の足摺岬の金剛福寺などは観音信仰の聖地とされたのです。 金剛福寺の本堂には千手観音がまつられています。 (2015年2月25日の「石川鏡介のブログ」の記事を再編集) にほんブログ村