四国霊場第七番札所・十楽寺(過去のブログ記事より) | 石川鏡介の旅ブログ

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四国霊場会公認先達(権中先達)&秩父観音札所連合会公認先達です。四国霊場を中心に、古寺名刹、神社、城跡、名所旧跡。さまざまな旅の思い出を綴ります。

 

 四国八十八か所の第七番札所は十楽寺といいます。山号は光明山、所在地は徳島県阿波市高尾法教田(旧板野郡土成町高尾法教田)五十八番地、宗派は高野山真言宗、本尊は阿弥陀如来、開基は弘法大師です。正式には光明山蓮華院十楽寺といいます。

 五番札所の地蔵寺から六番札所の安楽寺までの距離が約五キロだったのに対して、安楽寺から十楽寺までは千二百メートルと、かなり短いです。

 創建当時は、現在地よりも少し離れた十楽谷という谷の奥にあったそうです。弘法大師がその谷で阿弥陀如来を感得し、自ら阿弥陀如来像を刻み、本尊とした。その後、天正の兵火で焼かれ、当時の住職が本尊を背負って逃げたため、本尊は無事だったが、建物も経本も焼失してしまった。のちに、江戸時代の寛永十二年(西暦一六三五年)に現在地に再建されたのだそうです。

 このお寺で特徴的な建物は、三門です。鐘楼門なのですが、朱色と白の、これまでの札所とは違う雰囲気の、中国風の建物で、竜宮門ともいわれます。そういえば、なるほど、竜宮城を連想させます。
 

 竜宮門の鐘楼門をくぐると、さらにまた門があります。これが中門で、中門は遍照殿といい、中に入って階上に上がれるようになっています。そこは愛染堂と呼ばれ、愛染明王が安置されています。


 

 中門をくぐった先に本堂や大師堂があります。向かって右手は本坊、納経所で、本堂や大師堂は古い木造建築なのに比べて、本坊は近代的で自動ドアがありました。

 本堂、大師堂のあるところは高台になっていて、景色がいいです。

 また、ここも安楽寺と同じく宿坊があり、綺麗な宿坊として評判がいいようです。

 私がここを初めて訪れたのは一九九九年の八月。一番からずっと歩き通して疲れ切っているときに飲み水をいただき、うれしかったものです。

 そして、去年(二〇一一年)も訪れました。

(2012年6月 7日の「石川鏡介のブログ」の記事を再編集)

 

 

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