道後温泉・椿の湯(過去のブログ記事より) | 石川鏡介の旅ブログ

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四国霊場会公認先達(権中先達)&秩父観音札所連合会公認先達です。四国霊場を中心に、古寺名刹、神社、城跡、名所旧跡。さまざまな旅の思い出を綴ります。

 

 一九九七年の八月に大学時代の友人と四国旅行をしましたが、その時、もう一人の友人(同じく大学時代の友人)も参加を表明して、三人で四国へ向けて旅発ちました。今思えばなかなか奇妙な旅で、一人の友人は自転車で一番札所からまわりたいと言い、もう一人は高知県などをまわりたいと言い、私は屋島や金刀比羅宮、善通寺などを見学したいと思っていたもので、三人バラバラでした。三人に共通していたのが「松山の道後温泉に行きたい」ということだったので、四国入りしてから三日後に道後で落ち合いましょうよと約束したのでした。

 その時は私が道後温泉の旅館に予約を入れ、三人で宿泊しました。待ち合わせの時間より前に私が路面電車の道後温泉駅の前の広場のしかけ時計を見ていたら、高知方面をまわっていた友人もそのしかけ時計をみていました。過去の忘れられない思い出の一つです。

 その後、翌年の正月一日にまた道後温泉へ行きました。この時は一番札所から自転車で二十三番までまわったという友人と行き、さらには夏の四国行きとは別の友人(こちらも大学時代の友人)も加わって高知県の室戸岬などへ行ってから道後へ泊まる事にしたのです。

 この二度の旅行では、宿泊先の旅館の風呂のほかに、有名な道後温泉本館にも入りました。

 道後温泉には本館のほかに「椿の湯」という共同浴場があるのですが、二回とも入りませんでした。そのため、今度松山へ行く時には「椿の湯」へ行こう、と思っていました。

 今回、四国八十八ヵ所公認先達の方の案内で四十四番札所大宝寺から五十三番札所円明寺まで(プラス別格霊場の文殊院)行った私は、道後の町の中心部にある遍路専門の安い宿を先達の方に紹介していただきました。そしてクルマで道後温泉駅前まで送っていただきました。

 宿に落ち着いてからお土産などを買いに行き、その後で「椿の湯」に向かいました。宿のすぐ近くで便利でした。本館も古くて趣のある建物ですが、「椿の湯」も本館とは違った味わいがあり、なかなかいい建物でした。

 念願の「椿の湯」に浸かった私は、ゆっくりのんびりと旅の疲れを癒しました。

 

(2011年9月16日の「石川鏡介のブログ」より転載)

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