もう、一ヶ月近くまえのことですが、上野の東京国立博物館の平成館にて開催されている「空海と密教美術展」を見学に行きました。
この「空海と密教美術展」の開催期間は七月二十日から九月二十五日です。
入場料は大人一般で千五百円。高野山や京都のお寺(神護寺・東寺・醍醐寺等)などの寺宝が運ばれ、種類別・テーマ別に展示されいます。弘法大師の書や曼荼羅、仏像、法具などの、国宝や重要文化財に指定されているものが一堂に会している、それを東京で見学できる、というのは素晴しいことです。
ただし、行ったのが平日であったにもかかわらず大変な混雑ぶりで、じっくり見学するのが難しかったのと、「美術展」というだけに、博物館内での展示で「信仰の対象」というより「美術品」としての扱いのように感じたのは、ちょっと残念でした。一堂に会して見学できるというのは確かに素晴しいことですが、やはり、寺宝というものはお寺の建物の奥深くにあって信仰心のある者が合掌しながら観るのが一番良いような気もします。