武蔵野観音霊場・妙善院(所沢市)《過去のブログ記事より》 | 石川鏡介の旅ブログ

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四国霊場会公認先達(権中先達)&秩父観音札所連合会公認先達です。四国霊場を中心に、古寺名刹、神社、城跡、名所旧跡。さまざまな旅の思い出を綴ります。

 

 武蔵野三十三観音霊場の第十四番札所は妙善院です。正式には光輪山妙善院といい、宗派は曹洞宗で、本尊は行基菩薩が刻んだという白衣観世音菩薩です。所在地は埼玉県所沢市三ヶ島三丁目一四一〇番地。

 十二番札所の金乗院(山口観音)が十一番札所の全徳寺の南にあり、十四番札所の妙善院が全徳寺の北西にある為、八番の圓乗院(東大和市)から金乗院、九番、十番、十一番、十二番、十四番というコースか、圓乗院(東大和市)、九番、十番、十一番、十三番、十二番、十四番の順に行くコースのほうが便利なように思えます。

 私はクルマで十一番の普門院や十二番の全徳寺へ行った日に、全徳寺へ行ったすぐ後で妙善院へ向かいました。

 全徳寺の北の県道一七九号線を西へ向かい、「大日堂」という交差点の信号で右折します。しばらく進んで狭い道を右折すればよいことになっていました。ところがその脇道が狭すぎて右折ポイントを見落としてしまったようで、もっと先に進んでしまいました。

 右折すべき所より先に三ヶ島中学という中学校があるのですが、その中学校の前まで来てしまいました。そこは交差点になっているので、とりあえず右折して、すぐにまた右折すればいいや、と思いました。思った通り、また右折する細道があって、それを右折したのですが、今度は畑の中の道で、お寺らしき建物がどこにあるのか、よく分かりません。しばらく進んでから、また右折しました。ちょっとした林のようなものがあり、幼稚園の建物が見えました。その入り口に駐車場があり、駐車場の西がお寺の入り口でした。どうやら妙善院の周囲をほぼ一周近いかたちで回ってしまったようです。

 駐車場にクルマを停めて、大きな樹木にはさまれた参道を行くと、結構な三門がありました。

 三門の周りは林でとても静かな雰囲気。それをくぐると、右側に、石で出来た観世音菩薩立像がありました。石の観音像から先、本堂までは広くて明るい印象です。本堂の東側は庫裏などで、その東は畑などが広がっています。ガイドブック(平幡良雄著『武蔵野観音巡礼』満願寺教化部発行)に「この辺はもともと原野であったが、後に人家が三区にわかれて村落をなしたので三ヶ島の名がつけられた」と書いてありますが、そういった開墾の歴史が感じられます。

 寺は安土桃山時代の天正年間に開創されたといいます。古い武蔵野の面影が残る静かな畑作地帯の中にある為、静かな境内でもありますが、隣りに幼稚園がある為に活気も感じられる(時間帯によっては)、そういうお寺です。 

 

(2011年10月 6日の「石川鏡介のブログ」より転載)

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