武蔵野観音霊場・徳蔵寺(東村山市)《過去のブログ記事より》 | 石川鏡介の旅ブログ

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四国霊場会公認先達(権中先達)&秩父観音札所連合会公認先達です。四国霊場を中心に、古寺名刹、神社、城跡、名所旧跡。さまざまな旅の思い出を綴ります。

 武蔵野観音霊場巡りを始めた日には一番札所の長命寺(練馬区)から二番の道場寺(同じく練馬区)、三番の三寶寺(同じく練馬区)まで行き、別の日には四番の如意輪寺(西東京市)から五番の多聞寺(東久留米市)、六番の全龍寺(清瀬市)まで行きました。そしてまた別の日には、その続きとして、七番の徳蔵寺(とくぞうじ)からスタートしました。

 徳蔵寺は、正式には福寿山徳蔵寺といい、臨済宗大徳寺派のお寺で、所在地は東京都東村山市諏訪町一丁目の二六の三番地です。観音霊場としての札所の本尊は白衣観音で、本堂に安置されています。

 最寄り駅は西武新宿線の東村山駅で、東口に出たら北へ向かい、徳蔵寺の案内板のあるところで左折し、踏み切りを越え、西へ二百メートルか三百メートル進んだ所にあります。

 このあたりは鎌倉時代末期の元弘のころ、後醍醐天皇から鎌倉幕府討伐の勅命を受けて挙兵した新田義貞の軍勢が鎌倉目指して進んだ道の途上にあたり、その時の戦で討死した武将の供養のために彫られた「板碑」が徳蔵寺にあるのです。

 お寺の創建は江戸時代の寛永年間のころということですが、歴史資料としての価値のある「板碑」を保存している寺として知られているのです。

 重要文化財に指定された板碑は、お寺の「保存館」で観ることができます。

 

(2011年9月30日の「石川鏡介のブログ」より転載)

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