秩父霊場・観音院の東奥の院(過去のブログ記事より) | 石川鏡介の旅ブログ

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四国霊場会公認先達(権中先達)&秩父観音札所連合会公認先達です。四国霊場を中心に、古寺名刹、神社、城跡、名所旧跡。さまざまな旅の思い出を綴ります。

 秩父三十四観音霊場の三十一番札所観音院には、東の奥の院と西の奥の院とがありますが、現在、西奥の院は岩場の崩落や落石の危険があるということで立ち入り禁止になっており、東奥の院にしか行けません。

 それでも、東奥の院だけでもかなり見どころがあります。

 奥の院の建物自体はそう大きくないものですが、「香塚」という芭蕉の句碑が近くにあったり、石仏があったり、下の岩穴に石仏群やら「畠山重忠駒繋ぎ場」やら、いろいろと観るべきものがあったりしますし、本堂や納経所より一段高い地点にあるので見晴らしが良く、本堂のほうや西奥の院の方の岩場が見下ろせたり、ずっと向こうの山が見えたりします。「矢抜け穴」というものも見えます。

 

 山全体を見るにつけ、仁王門や本堂だけでなく東奥の院や西奥の院を含めた観音山という山の全てが観音院の境内で過去は山伏たちの修行の場だったんだな、という実感が改めて湧きます。

 

 四番札所の金昌寺の石仏群も、もともとはこの地の岩から切り出されて彫られたということですし、観音山じたい一説には十万八千体もの石仏があるというのですから、いかにすごい岩山だったか、と、驚嘆に値します。

 

(2011年8月22日の「石川鏡介のブログ」より転載)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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