この前、高尾山へ行きました。
ケーブルカーのふもとの駅の前の参道から脇道に入ったところにある有料駐車場にクルマを停め、登山道を歩いて、薬王院へ御参りしました。
薬王院は真言宗智山派の大本山で(総本山は京都の智積院)、山全体が聖域と呼ぶに相応しい雰囲気があります。
「東国花の寺百ヶ寺」の、東京の第八番で、代表する花はシャクナゲです。山門をくぐって手水場より先に進むと、護摩受付やお守り授与所などの建物があります。その南の、傾斜地の下にシャクナゲの花園があります。
(2011年5月13日の「石川鏡介のブログ」より転載)
高尾山はもともと都心からの交通の便もよく、手軽に登れる山として人気がありました。
新宿あたりからだと、JR中央線で高尾行きに乗って終点で乗り換え、京王線で一駅。京王線の新宿駅からだと、高尾山口行きに乗ってそのまま終点へ。急行や特急に乗ればなおさら便利で、しかもケーブルカーやリフトがあるため、登山に慣れていない人でも気軽に登れる山で平日でも多くの人が訪れます。
周辺地域の小学校の遠足のコースにもなっているため、大人ばかりか小学生の遠足の団体もよく訪れます。私も子どもの頃は家族や親戚と行ったり、小学生の時に遠足で行ったりしました。
また、2008年にミシュランの三ツ星観光地に選ばれたということで、外国人観光客も多く訪れるようになりました。それまでも、日本の有名な神社仏閣には外国人観光客が訪れていましたが、高尾山にはミシュラン掲載を期に、それまで以上にたくさんの外国人が訪れるようになったのです。私がこの前行った時にも外国人観光客の姿を見かけました。
お寺としての始まりは、奈良時代の天平16年(西暦744年)に聖武天皇の勅願により、行基菩薩がこの地を訪れ、自ら刻んだ薬師如来像を安置し、東国鎮護の霊場としたことによるといいます。正式名称は高尾山薬王院有喜寺です。
南北朝時代のころから修験道の霊山として栄え、お寺には不動明王の化身とされる「飯縄権現(いづなごんげん)がまつられています。
(2011年5月14日の「石川鏡介のブログ」より転載)