ワタシには弟がいる。

九州での転勤を終え、

現在ワタシや父母の預け先の施設・病院と同じ地域に赴任している。


逐次父母に関する報告はLINEでしてきた。

今回の父の入院では面会ができるがどうしますか?の問いかけに


行きます


との返答。


最寄り駅の改札口で待ち合わせ。


5年ぶりに会うが、果たしてワタシがわかるだろうか?



膠原病になり顔に白斑ができ色素が抜けてまだらになっている。

夫からは石像みたいだと評された。

皮膚の強張りで自然な表情も取り辛い。

無表情な石像といったところ。


ワタシがわかるだろうか?

あ、でもマスクしているか。


弟はすでに到着していて柱に寄りかかり、本を読んでいた。


キョロキョロ


すぐに弟だとわかった。


『太っている人、太っている人👀・・・』

呟きながらキョロキョロしていたのだが。


弟はワタシくらいの背丈、166か167センチなのだが、

体重が100キロ近い。


学生時代はラガーマンだったのだが。

筋肉は脂肪に変わった。


相変わらずみぞおちから下、丸い腹を突き出しながら歩いている。


小雨降る肌寒いバス停で

バスを待ちながら


父母の近況を伝えた。


ともに父のいる病院へと向かう・・・


次回へ