簡単なこと、単純なことを極めていく
「だれにでもできる簡単なことを徹底して他社(他者)と差をつける」
そんなことをやっていて、この競争社会で生き残れるのか?
大抵の人はバカバカしくてやっていられないだろう。
自分も以前はそう思っていた。
が、「凡事徹底」の著者である鍵山秀三郎さんは
「そうやっていること(=簡単なことをおろそかにすること)自体が
自分の人生をおろそかにしていることにつながって、
結果的に10年たっても20年たっても本当の意味での進歩につながらない」
とおっしゃっている。
モノが売れない現在、どうやってモノを売るか?
多くの人が「安売り」や「目新しい新製品」に活路を見出そうとする中、
鍵山さんは次のような信念をもって商売をされてきたそうだ。
「いまあるもの、いま与えられているものの命、
そのものの持っている価値を見いだして、
その価値にふさわしい売り方、扱い方をしていくという考え方」
時価何千万、何億円もするような都心の一等地で、
「激安!」だの「50%オフ!」だのといったやり方でしかモノが売れないというのは
やはりどこか不自然と言えないだろうか?
安易な値引きは企業体力を著しく低下させてしまう。
かといって値引き要請に応じなければ、
「おたくがダメなら、よそがある」
とあっさり見捨てられてしまうのではないかという不安がつきまとう。
しかし、いつまでも値引きに応じていられる訳でもない。
値引きを繰り返していたら、いつか¥0になってしまうのだ。
多くの中小零細企業はそんなジレンマに苛まれている。
やはり、鍵山さんのおっしゃるとおり、
「価値にふさわしい売り方、扱い方」をしていかねばならない。
そのためには、まず会社やそこで働く従業員が
「価値のある存在」にならなくてはならない。
これからの企業はますます「人」が重要になってくる。
まずは経営者である自分が率先して
人格を磨かなくては!