（自分の記録として書いています）
父が自宅へ戻ってきて元気だったのは、
退院当日だけだった
寝たきりなので仕方はないが
ほとんど食事は取らなかった
無理矢理食べさせようとしても
いらないという
その代わり、１日に何度もトイレに行きたがる
おむつをしているのだが
自分でトイレに行きたいらしく
ベッドの隣に設置したポータブルトイレへ移動する
一度座ると15分から３０分くらい座っている
おしっこなんて、ほとんど出ないのに、だ。
距離が短いとはいえ、ベッドがら起き上がったり
トイレへ移るのは体力を使うらしい
息も切れて、かなり辛そうになる
だったら、寝ながらおむつにしてくれれば良いのに、
と思うのだが
本人の意識がはっきりしている以上
やはり、おむつは嫌なのだ
そうこうしているうちに
どんどん父親は弱っていった
点滴のために、週に４日看護婦さんが来てくれていたので
栄養は取れていた
しかし、かなり息が辛そう
訪問診療のお医者さんが来て
退院当日からずいぶん弱っているのをみて
「やはり、トイレにいく回数が多く
その分体力が奪われているかもしれない
せめて夜にあまりトイレに行かないように
薬を出しましょう」
と言って、新しい薬を出してくれた
それを飲ませた夜は
確かに一度も起きなかった
しかし、次の日は酩酊状態になっていたのである
言葉も出なくなっていて
ろれつも回らない
目も虚ろで、かなりやばい
そして、自分で立ち上がろうとして
朝方にこけて、床に倒れていたのだ！
とりあえず、母と二人で父を抱き抱え
ベッドに戻した
大丈夫か？という問いかけに
うん、とうなづいてはいるが
声は出ない
時間が早すぎて、看護婦さんをよぶのは気が引けたので
日が高くなるまで待ってみた
父の様子が少し変わるかと思っていたが
あまり変わらない
紙とペンを渡すと、何か筆談で伝えようとしていたが
書いている字が分からない
お昼くらいになって、看護婦さんに連絡してみた
とりあえず、本人は落ち着いている様子だが
明らかに、昨日薬をのます前と様子が違っているので
念の為、伝えようと思ったのだ
日曜日だったので、看護婦さんもお休みだったので
申し訳なかったが
家に見に来てくれた
父の様子を見て、心臓や肺の音と聞いた看護婦さんが
「ちょっと音が変ですね。 炎症を起こしているかもしれません。救急車を呼んでもいいレベルかも。」と言われた
うちには、訪問診療してくれるお医者さんがついたので
救急車を呼ぶ前に、こちらへ連絡してください、
と言われていたので
看護婦さんに、先生の方へ連絡してもらった
先生、専属の看護婦さんと連絡が取れ
「救急車を呼んでもらって大丈夫です。」と言われたので
母と相談して、結局救急車を呼ぶことにした
救急車はすぐに来てくれ、
もともと入院していた病院に運んでもらった
大きな病院だし、かかりつけ医がいるので
安心だ
もう、何度入院したのか分からない病院にお世話になる
やはり、肺に炎症があったらしく
連れて行かなかれば、数日の命だったようだ
それも覚悟して、家での看取りを始めたのが
実際に苦しんでいる家族を見て
そのままにしておくことは出来ないのだった
なんだか、色々な人の手を煩わした割に
結局病院に戻ってしまったが
こういうのは仕方ないのかもしれない
とりあえず、病院にいてくれれば
安心だ
療養型ではない、普通の病院だ
治療が可能な限りは、治療をしてくれるだろう
あとは、父の生命力だろうか
なんだか、バタバタとした１週間だったなあ
鼻チョンしてくれる、とら↓
猫の挨拶は、きちんと出来る
しつけは、できんけどなあ。
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