（自分の記録として書いています）
父を退院させることになった
退院するにあたって、医者に
ポート埋め込み手術を勧められた
ポート埋め込みってどういうことだ？
今は、抹消静脈栄養と言われる
一般的に私たちが「点滴」と理解している
腕などから針を入れて、栄養液を入れている
父は、自分で食事が出来るが
食べる量が少ないため
栄養補給のために、点滴で補充しているのだ
しかし、これもずっと続いていくと
抹消静脈から針が入れられなくなってくるらしい
血管が痩せ細っていくからだ
医者の説明によると
「今後自宅に帰った時に、点滴を続けるのであれば
抜き差しするのに本人の痛みもないので
ポートを入れる手術をした方がいいですよ」
とのことだった
確かに父の腕は点滴をたくさんしているので
あざだらけだ
その痛みが和らぐのであれば、それも必要かと思った
一度父を会ってから決めたい、と先生に頼んだが
今は緊急事態宣言が出ているので、面会が出来ない
電話で話してください、と言われた
父に電話で確認すると「嫌」だという
「今も毎日点滴してないよ」
いやいや、ほんまかいな？
確か、毎日点滴してるって先生も看護婦さんも言ってけど
とりあえず、本人が嫌とのことだったが
他の先生の意見も聞いてみることにした
自宅に戻った時に、訪問診療に来てくれる予定になっている先生だ
電話で話を聞いてみたが、
入れたほうが良いとは言ってたが、強くは勧められなかった
それでも、やはり本人の痛み軽減などを考えて
受けさせようと思い、病院に電話した
すると、先生が
「ご本人が、激しく拒否されているのです。
手術は嫌だそうです。」 と言っている
先生には「もう一度、父と電話で話して確認してから決めます。」と話し、父に電話
やはり、嫌だという
意味がわかっている（点滴を入れるためにする手術）からなのか、ただ外科手術をすることが嫌だからか
本人の意思はしっかりしているので
（ボケていることも多々あるが）
そこは、本人の意思を尊重しようと思った
結局、手術は受けずに退院することを伝えると
「頑固ですねえ。」と言われた
それって、頑固ってことになるのか？
そんなに点滴のポートを入れることが必要なのか？
私にはわからない
しかし、後で自分で色々調べてみてわかったことがある
ポートというのは
心臓に近い大きな血管から直接栄養を入れる
「中心静脈栄養」を入れることらしい
元々は、ガンなどで消化器に障害がある人のために有効な方法だったらしいが、今では高齢者食事が取れなくなった時にも
使われるようになったそう
最近の傾向として、なぜ中心静脈栄養（ポート）を勧めるのかというと
１ 口から食事ができなくなった
例えば、肺炎や脱水で病院に入院した高齢者は、疾患が治癒しても食事が取れなくなることがある
疾患によって食事が取れなくなったのではなく、生命体として食事が口から取れなくなったことを意味する
２ 早く退院して欲しい
病院では１日でも早く退院することを求められている
食事が取れなくなった高齢者をいつまでも入院させておくことはできない
食事が摂れない状態で退院はさせられないから、中心静脈栄養を作る
３ 胃ろうが作れない
胃ろうを作りたくない場合、作れない場合の代わりに作る
以上は、土岐内科クリニックを営業している先生のブログからの抜粋であるが
この先生は、高齢者には中心静脈栄養をお勧めしていない
ブログの内容を読むと、以前私が点滴はしない！と決めた時と
同じことが書かれてある
メリットもあるが、デメリットも多い
やっぱり、これは胃ろうのようなものだと思う
無理矢理、命を繋いでいるのだ
先生は、デメリットは教えてくれない
都合の悪いことは言わないものだ
自分で納得して、決断するしかない
父はもう８３歳
これがもっと若くて、回復が見込めるようであれば
絶対にお願いするが
そうではない
もう、生命体の寿命なのだ
父が、来週家に戻ってくる
とても楽しみにしているようだ
自分でご飯が食べられる父は
少しだけでも、栄養が十分でなくても
自分の口で食べられるだけ、食べれば良いのだ
食べられなくなったら、それはそれで仕方ないのだ
お気に入りのキャットタワーで眠る、とら↓
外に遊びに行ったのは良いが、
急に雨に降られて帰ってきて、ふて寝中
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