What the perfection in art is…? | ギタリスト/尺八奏者 オガタマモルのブログ

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なんだか、永遠に平行線で解決を見ることのないテーマなのだろうけど、

音楽(歌、楽器)に技術は必要か?
っていうのはいつも議論になるところでたまにお見かけするのですが
技術か?それとも味か?と終わりのない議論が繰り広げられる。
歌に限らず、絵画彫刻他、芸術全般に言えることだと思いますが

歌のピッチもリズムもあまり良くない私がいうのもなんですが・・・
そりゃあ、ピッチもリズムもいいに越したことはないし、
ずれてるのを聞くと気持ち悪くなるし、自分が上手く出来ないと楽しくない。

が、しかし、
よく聴くとピッチもリズムもちょっと怪しい、
あきらかに上手では無い、なのになぜか心が動かされることがあるのも事実で。

歌詞を見ると伝えたいことなんて何もないような歌詞でも発せられる声そのものに感動したり。
逆に伝えよう、伝えようというのが見え見えな分かりやすい歌詞には辟易したり。

ピッチも発音もままならない女の子がポニョポニョ歌ってるのに心動かされたりするんですよね。

うーん。

美空ひばりときゃりーぱみゅぱみゅを同じ土俵に乗せて比較したり、
U2の歌には伝えるものがあるけど、ストーンズには無い!とか比較したりするんだろうか。
ビートルズはミストーンを録音して発売してもあんなに売れるなんておかしい…とか(笑)
ポール・ギルバートとイングヴェイが(インペリテリが)どっちが速いか!とか議論するのも
意味が無いし。

歌とか楽器スキルじゃなくて、
他の技術が必要なもので、かつ100m走のように数値で優劣が決められないもの
を引き合いに出すともっとイメージしやすいのかなぁ。

例えば…

フィギュアスケート
(最低限滑ったり通常の技を決める技術がないとアウト、だけど感動するスケートが出来るのは…?)
高校野球とプロ野球
(プロのほうが技術的に上なのに高校野球のほうが好きという人も多い)
物理学者、数学者…etc.とにかく研究者、発明家。
(最低限物事を知らないとアウトだけど、後世に残る研究がそれだけで出来るか、というと…)
料理人とか。

うーん、すっきりしない。

発明に限らずだけど、
1%のひらめきがないのに99%の努力を繰り返すようなものだろうか。
お金を使う目的もないのにお金を貯め込むようなものだろうか。

未完成でも、技術が足りなくても、最終的なイメージが出来ているのが伝わってくるのと。
技術が完璧でも先生に言われたままにやってるだけでございますというのと、どっちがいいのかな。