具体的な想像力が身を結ぶという例。
天才と言われ日米で活躍し続けたイチローさん。
プロ野球という、弱肉強食の世界で長年活躍できることは簡単ではないからこそ多くの人はイチローさんのことをレジェンドと呼ぶ。
そんなイチローさんが幼少期から心掛けていたこと。



◼️夢の設定と挫折

●誰もが持つ夢

小学生の頃、必ずというって良いほど書かされたのが将来の夢。



自分の場合は、Jリーグが全盛期の時でサッカー界のレジェンドの三浦知良選手に憧れて、高校卒業したらブラジルに行ってプロになるって思っていた。


それがいつの間にか、高校生になりとんでもない才能を目の当たりにしてプロの道を諦めた。

このように、誰もが1度は大きな夢を持ったけどそれをつかめる人はごく一部。

どこかのタイミングで挫折をして、「自分にはできない」と判断した時に夢を諦める。

高い目標であればあるほど、周囲からは無理だと言われるのは多くの人は夢を叶えた人を身近で見ていないからだと思う。




●夢を叶える人

夢を叶える人の共通点は、周囲から何を言われても耳を貸さないこと。

「できない」のではなく「やる」。

この気持ちを持ち続けた人だけが日々努力を続けることができる。

どんな人が夢を叶えるのかというのを身近で見ると、目標を叶えるためのやりきる覚悟は持っている気がする。


身近な例)

高校3年の12月、進学が決まっていない。

そんな中で全国大会の舞台で「プロへの就職活動」と豪語した後輩がいた。

周囲からは「無理でしょ!」と思われていた中で全国大会で結果を残し、「全国大会はプロへの就職活動」という言葉が話題を呼び、結果プロになる。

まさに有言実行。


まさか自分の後輩が有言実行でプロになるなんてと驚いたけど、「プロになる」と堂々と宣言して多くのプレッシャーの中で結果を出したことは、決して運では片付けられない。

結果を掴み取るには、準備と過程が必ずある。

何より自分を追い込んだ中で、パフォーマンスを発揮できるというマインドが大切なんだと知らされた。

大切なのは自分のパフォーマンスを最大限に発揮させるためのマインドをどうやって作るかってこと。



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●最初の1歩が踏みだせない

大きな目標を掲げない理由は、最初から失敗した時のリスクを考えているからだと思う。

失敗が怖い、できなかったことが恥ずかしい、自分は無理だと決めつける。

失敗=悪の文化が強い日本ではこのように思ってしまうのは自然。


近年、挑戦をたくさん繰り返し失敗をよしとするという企業を目にする機会があるけど、それはほんの一部でほぼ全ての企業は失敗=悪。

この制約が可能性という目を潰し、頑張ればできることでもできないことと錯覚させる原因。




「どうせ頑張っても〇〇が」

「きっとダメだと言われる」

「失敗したら出世に影響する」

このように組織に属して、いろんな制約がある大人になると目標が低くなっていく。



子供頃はこのような制約が「周囲の大人の影響」以外はなかったから自由な発想があったのだと思う。

本来、誰もが自由な発想を持っている。

それを表現できないのは、それをNOとする周囲の環境の影響。

さらに、都合のいい嘘をつく輩の存在も悪影響。

この存在は結構厄介で、表面的には応援してそうに見えるけど裏では馬鹿にしている人。

嘘を平気でつく人がまさにこの存在。


金の切れ目は縁の切れ目。

この言葉に当てはまりそうな人の存在が自分の可能性を潰すこともある。



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◼️イチローさんの実行力

●小学生でたてた夢

イチローさんが小学6年生でたてた夢が一流のプロ野球選手になること。

そのために、中学、高校と全国大会に出て活躍が必要。

全国大会で活躍するためには練習が必要。

小学3年生の頃から、365日中360日は激しい練習をする。

友達との遊ぶ時間を無くしてでも練習しているから必ずプロになれる。


このように、明確な目的に対して実現するためのプロセスを小学6年生の段階で作っていた。


実現したい夢→そのために必要な実績は?→実績を得るために何をするか?

夢から逆算して日々の行動を続けた結果がイチローさん。


注目すべき点は、直近の全国大会の結果を数字で表し、さらに現在地を明確にしている客観性があるということ。

目的に対して、客観的に自分を評価するには数字が一番わかりやすい。

数字と向き合う習慣の継続がプロになるという実現につながったのだと思う。


イチローさんの凄いところは、一流のプロ野球選手になることと同時に周りの人への恩返しを目標設定に入れているということ。

この言葉が使える理由としては、厳しい練習は自分の判断でやっているという、誰かにやらされているから練習するのではなく、自らが選んで努力をしている現れだと思う。

やらされるのではなく、自ら行動する。

これが継続的な実行力の源なのかもしれない。



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●イチローさんが怪我しなかった理由

イチローさんの凄いところは、選手としての結果だけでなく大きな怪我をしなかったこと。

試合に出続けたということが一番の凄み!


怪我がつきもののプロの世界で長年大きな怪我をしない。

これができた1つの要因がルーティンと言われている。


イチローさんは現役時代のルーティン。

睡眠時間は8時間

午後2時には球場に向かい、マッサージやウォーミングアップ、ランニング

午後4時半にチームのグループ練習に合流。

練習後はブラシやスポンジを使って、スパイクとグローブの手入れ。

帰宅後も体のケア。


このようにプロで長く活躍するために、些細な違和感を未然に防ぐ仕組みを作り上げて実行していた。

ルーティンワークの良いところは、慣れないことに対して違和感を感じること。


●道具を大切にする

超一流の選手は自分のパートナーになる道具を本当に大切に扱う。

イチローさんは道具の手入れを誰かに頼むのではなく自分で毎日手入れをしていた。

「一流は道具を大切にする。道具を粗末に扱う人は一流になれない」


まさにその通りだと思う。


これは全てのことに言えることで、ヒト、モノ、カネ、情報を粗末に扱う人は一流ではなく二流以下。


イチローさんの逸話

イチローさんは新しいバットがクラブハウスに届くと、まずは握りを確かめ、バットを耳に当てながら手のひらでたたいて反響音も確認するという。

それによりいいバットなのか悪いバットなのかを判断し、スチール製のバットケースに収める。

特製ケースには除湿剤が備えつけられており、バットを湿気から防いでいるという。

また、イチローは四球などで出塁する際にも、他のメジャーリーガーのようにバットを放り投げたりしない。

優しくバットを横たえる。そして、打てない時にも怒りに任せてバットに八つ当たりすることは絶対にしない。


当たり前のことだけど、モノを大切にするという行動が長く活躍できる結果の1部になっていたことは間違いないと思う。





◼️大谷選手と比較

●マンダラチャートとは?

今、大リーグで大活躍している大谷選手のマンダラチャートは1度は見たことがあると思う。


マンダラチャートとは、マス目で構成されている目標達成のフレームワークのことで

目標を達成するために、必要な要素やアイデアを書き出すことで思考を整理することが出来る。


目標に対して、それを叶えるためには何をしなければいけないかを考え視覚的に見えるようにすることで今、やらなければいけないことを行動に移すきっかけを作るMAP。

自分で考えて、何をしなければいけないかを視覚的に見ることで自分のというキャラクターを作るための指標ともなる。

これは人だけでなくブランド作りにも応用できる手法。



●マンダラチャートの作成方法

(1)まず、縦9つ、横9つの合計81つのマスを作る

(2)フレームの中心に最終的に成し遂げたい目標を書き込む

(3)それを取り囲むように周囲の8つのマスに、関連する要素や目標達成のために行わなければならない行動などを記載していく

(4)その8個のマスを取り囲む、1行離れた8個の離れたマスに掘り下げた目標を書く

(5)他のマスに掘り下げた要素を記入し完成


こうしてマンダラチャートを作ることで、

最終的なゴールは何かがはっきりとなり、それに到達するためにしなければならない要素を理解すること」が可能となる。


●イチローさんと大谷選手のブランド力

イチローさんも大谷選手も実はやっていることは同じ。

目標設定に対して実現するために、何が必要でそれを得るためには日頃から何をしなければいけないかを明確に設定していること。


イチローさんの場合は、日々の練習や体のケア、道具を大切にするなどに落とし込まれている。

大谷選手の場合は、日々の練習に加え、人間性、運を磨くために日々の立ち振る舞いを意識する。


このように、長年継続した結果が個性となり、後から結果が伴ってきたのではないかと思う。

何より、一貫した行動がブランドとなりそこに引きつけられた人がファンとなり応援者とかわる。


「自分には才能がない」と思い行動ができないのであれば、才能ができない自分でもできることを見つければ良いのだと改めて思った。


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誰にでも才能は必ずある。

ただ、自分の才能に気がついていないだけ。

才能は自分の特徴の延長線上に必ずある。

得意なことを貫いた結果が個性となり、後から結果がついてくる。

得意なことを見つける方法はいくつもあるけど、マンダラチャートもその1つ。


イチローさんや大谷選手が実践している目標設定の方法。

すぐに参考にして行動に移すべき!



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