学生時代、嫌だなぁ〜と思う仕事は誰か特定の人が引き受けることが多かった気がする。

大人になれば、毎回面倒な仕事がある一定の人の元に集まる傾向がある。


「今回はたまたま」と最初に引き受けてしまうと、次から次へと面倒なことが特定の人に集中する。

それは、運が悪いのではなく面倒なことを引き寄せているから!といった集団心理の理論がある。

今日は、ドラマ化された漫画「凪のお暇」で紹介された何時もそんな役回りが回ってきてしまう【ホットポテト理論】について。

#この漫画結構面白い(笑)




■面倒なことは押し付ける

⚫︎集団の力バランス

どの集団には必ずリーダー格とそれに追随する脇役、そしてその人達に指示され動かされる人といった関係が結構できる。

これは仕事でも小さなコミュニティでも5人以上の集団であれば、このような微妙な力バランスがあることが多い。


人は弱い生き物。

少人数で強く生きていくと貫ける人は少なく、多くの場合集団に属し依存する。

集団に所属しているから安心という心理を持っている人が多い。


集団に所属している=安心感といった誤った解釈は「集団から抜ける」という行動が悪いこと思い、嫌だけど集団に属し続けるという人もいると思う。

そして、その構図が特定の人に面倒、嫌なことを押し付けるといった集団心理を助長させる。


「自分はやりたくないけど、あの人なら引き受けてくれる」


このようなことを思ったことがある人は非常に多いと思う。

一方、毎回面倒なことを引き受けさせらる人も当然いる。

「たまたま今回は」

「運が悪かった」

「次は大丈夫」

このような考えがさらに面倒を引き寄せる。




⚫︎ホットポテト理論とは?

心理学者ファニタ・イングリッシュが発表した集団心理の理論で、アメリカの「ホットポテト」というゲームでいつも負けのが特定の人になることに気がついた。


ホットポテトとは聴覚や視覚と手の動きをリンクさせることで反射神経を高める効果があると言われるゲーム。


遊び方は

①音楽を流したり止めたりするリーダーを決める

②音楽が流れたら、自分の右側にいる子にボールを渡す

③音楽が流れている間はボールを回し続ける

④音楽が止まった時にボールを持っている子が負けとなる。

音楽が最後にボールを持っていた子が罰ゲームをやらされるのがルール。





⚫︎負けは集まる

日本で近いゲームだと椅子取りゲーム。

椅子取りゲームは負けたからといって、罰ゲームはないけど、真っ先に負ける脱落する人の共通点は

「遠慮してしまう」

「控えめ」

「奪い合うのが苦手」といった感情が強い。





ババ抜きやハンカチ落としなど集団でのゲームでは ''始めから負ける人は決まっている。

 それは「傷つきやすく 支配されやすく いじめやすそうな人」に負けは集まる。

そんな雰囲気の人に対して「この人に損をさせたい」という無意識が集団の中で機能している。

たまたま運が悪いだけ!?

実はそうではなく、負けは引き寄せられるということ。


■面倒を押し付ける

⚫︎押し付けの循環

面倒なことはやりたくない。

できることなら誰かに代わりにやってもらいたい。


面倒を押し付けることができれば楽ができる。

楽ができるなら押し付けたい。

これは押し付ける側の言い分。



一方、押し付けられる側は面倒が自分に降ってきたらそれを別の誰かに押し付けたい。

そうすると、押し付けても良さそうな弱そうな人、意見を言わない人に押し付ける。

この循環の結果、特定の人のところに面倒が集まる。



悪い言葉で表現すると、パシリにされる。


⚫︎イジメの原因

イジメの本質的な原因は、自分より弱い一標的を見つけることで、自分がイジメの対象にならないことのイジメの対象のなすりつけあい。



集団生活をしていると、面倒を押し付けたい気持ちが生まれ、弱い人や断れない人が標的にされる。

標的となった人が、勇気を持って集団から抜け出すと集団は新たな標的を集団内から作る。

この集団心理の循環がイジメが無くならない理由。

自分は標的にされたくないといった 防衛本能が誰かになすりつけるといった行為に繋がる。



日本のような集団に安心感をもってしまう文化は特にイジメが陰湿でなくなることはない。

群れないと何もできないというのは、結構問題だよってこと。



■面倒からの解放

面倒を押し付けられる人の対応方法は1つしかない。

自分の意思を相手に伝えること。

そして、自分にとってデメリットでしかない集団から抜け出すこと。


抜け出せないからといって自分より弱い対象を見つけ標的にすると結果その行為は自分に戻ってくる。



人は相手にやったことは覚えてなくても、相手にやられたことはずっと覚えている。

それは悪いことであれば、長い期間覚えている。

当然、立場が変わればやり返されることだってある。


やられたことはやられる。

そして相手は必ずやられたことは覚えている。



ホットポテト理論のように集団ではどうしても自分より立場の弱い人を標的にしてしまう。

力を持てばその横暴は激しくなる。

でも心しておかなければいけないことは、必ず報いがくるよってこと。



⚫︎嫌われ続ける存在

今はかなり穏やかになったみたいだけど、品川さんは、ネタかな?と思う位今でもスタッフから嫌われ続けている。


それは若い時に自分の力を使って横暴を働きつづけたから、それをやられたスタッフはどんなに品川さんが丸くなっても過去のことを忘れていないからだと思う。


過去の行為は覚えている。

そして、辛いことであれば尚更!



小さなことかもしれないけど、自分の行動には全て責任がつく。

それを踏まえて人にどうやって接するか?ってすごく大切だな〜と思った。