コロナに人との直接的な接触が少なくなったからといっても、生きていくためには人に支えられていかなければいけない。
「誰とも関らず、1人で生きていく!」というのは、不可能に近く自分のやりたいことを実現したければ多くの人と関わらなければいけない。
世の中で1人だけで完結できることはかなり少ない。
特に仕事をしていくと社内外で色んなタイプの人と関わるし、サービス業であれば不特定多数の人と接しなければいけない。
コロナで直接的な人との接触の機会を制限させらているからこそ、数少ない直接会える人との関係性を高めることがすごく大切だと思う。
自分の意思を一方的に相手に伝えるのではなく、相手の意図も汲み取ってお互いがベストな状態にすることがコミュニケーションの基本。
まずは相手の特性を知り、相手の主張したい内容を汲み取る力が必要。
そこで昔から大切とされていたことが【読解力】。
コミュニケーションの基本、読解力について深掘り。
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■相手の考えを読み解く
⚫︎読解力とは?
読解力とは、言葉通りの意味と考えると「文章を読んでその内容を理解する力」のことで、文章を単に理解できるだけではなく、その内容を理解し自分の頭で考えて生活に利用できる能力が「読解力」。
自分のように昔から国語が苦手な人は読解力が低いと言われ、昔は「国語なんて将来何に使えるか?」と思っていたけど、最近、国語はコミュニケーションで必須の読解力を磨くための学問なのでは?という気がしている。
国語に限らず英語も得意な人は、文章や内容の詳細を正確に理解できる読解力が高いことが多い。
読解力とは文章の理解だけではなく、言葉の理解も含まれていて相手が伝えたい内容を正確に読み解く能力でもある。
読解力が高い人は、相手が伝えた1の内容を2にも10にも発展させるできるけど、読解力が低い人は1の内容そのものの理解が間違っていることが多く、相手の意図とは真逆の解釈をすることがある。#自分は間違いなく後者(笑)
近年子供達の読解力低下が問題になり、一時教育が見直されたけど、最近はまた読解力低下傾向がある。
⚫︎読解力テスト
国立情報学研教授の新井さんが作った問題をやってみると面白い。
例題⑴
Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。
この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。
Alexandraの愛称は( )である。
①Alex ②Alexander ③男性 ④女性
例題⑵
メジャーリーグ選手の出身国の内訳を表すと図として適当なものを全て選びなさい。
メジャーリーグの選手のうち28%はアメリカ以外の出身選手であるが、その出身国を見ると、ドミニカ共和国が多くおよそ35%である。
例題③
アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。
この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。
セルロースは( )と形が違う。
①デンプン ②アミラーゼ ③グルコース ④酵素
回答
例題⑴ ①Alex
この問題の中学生の正答率は、たったの37.9%。高校生の正答率は64.6%。
例題⑵ ②の図
この問題の中学生の正答率は、たったの12.3%。高校生の正答率は27.8%。
例題⑶ ①デンプン
新聞社の論説委員や経済産業省の官僚でも「グルコース」と答えた人がいた。
全問正解できた人は読解力が高い人!!!
ちなみに自分は2/3の正解率(笑)
このようにテストしてみると改めて自分の読解力について見直すことができる。
■読解力が低い人の特徴
⚫︎誤った解釈
自分も含め読解力が低い人の特徴は、言葉を追わず飛び飛びで読んでいることが原因だと言われている。
読解力が低いと、文章に限らず相手の話している内容を飛び飛びで理解してしまい誤った解釈になってしまうことが多い。
例えば、
自分は相手にこうして欲しいけど、相手は理解してくれていない。
自分が伝えた10のことを相手は5位しか理解していない。
こんな気持ちになったことないですか?
これと同じように読解力が低いと相手から同じようなことを思われているってことだね。
『俗にいう話が通じない人!(笑』
文章や話を理解できていない人の多くは、文章や話の流れを理解するのではなく、単語を拾って自分自身で内容を構成していることが多い。
このような理解では自分自身の解釈や思い込みが入る余地が大きくなる。
当然文章が本来伝えたかった内容と自分が理解する内容が食い違ってくる。
文章も言葉も全体の流れを正確に把握することこそ読解力を磨くということでもあり、読解力を磨くことは言葉を変えると、相手の意見を理解できる能力ともなる!
これができると『話がわかる人!』となる。
■読解力は鍛えられる!
⚫︎読解力を磨く方法
読解力はトレーニングすることができる。
今からでもトレーニングしたら身につく能力ってこと。
一般的に1番言われる方法は、とにかく読書量を増やすこと!
読書量を増やすことで、作者の意図や思いを理解できる能力を養う。
自分のように読書が好きではない人の理由。
「なぜ自分は本が嫌いなのか?」を紐解くと、読解力が低いから作者の意図や思いが自分に伝わってこないことが考えられる。
簡単に言えば、「何を伝えたいか?理解できない!」って思いが読書を嫌う理由でもある。
#漫画ならいくらでも読めるのに、、、
明治大学教授の齋藤孝さんは、読解力を高める方法として、読書で大切な3つは「音読する」「線を引きながら読む」「緩急をつけて読む」ことだと記載している。
①音読する
音読は、「飛ばし読み」という癖を矯正するのに有効なのだそう。
飛ばし読みとは、文を冒頭から丁寧に追っていくのではなく、一部の単語だけを拾いながら読んでいく方法。
重要なキーワードを適切に拾っていけば効率よく読書できますが、読解力の低い人は、不適切な飛ばし読みをやってしまっている。重要な単語を見落としたり、単語と単語の関係を自分で勝手に作り上げたりしてしまう。このような「悪い飛ばし読み」が癖になっていると、文章の意味を正しく理解できない。
読解力が低いと自覚している人は、飛ばし読みの癖を直すため、音読を心掛ける。音読なら、必然的に一言一句を意識することになる。
②線を引きながら読む
「重要だ」「面白い」と感じる箇所に線を引きながら読むことも、読解力を高めるのに有効。
重要な箇所に線を引くのは、上で挙げた「要約」に似ている。
「何が重要なのか」「著者は何を言いたいのか」と意識しながら読むことが、読解力の向上に役立つ。
③緩急をつけて読む
多くの人にとって、読書に費やせる時間は限られている。
重要な箇所や筆者の主張は時間をかけて読み込む一方、大事でない箇所(日常のエピソード、実験の細かな条件の説明など)はさらっと読み流しが効果的。
本や新聞の全ての文字をひとつひとつ追っていたら、結論など重要な箇所にたどりつく前に疲れきってしまう。
読解力が育ってくると、力を入れて読むべき場所・力を抜いてよい場所の区別がつくようになるみたい。
■コミュニケーションに活かされる読解力
⚫︎他者目線の習慣化
読解力は読書が苦手な人でも鍛えることができる。
相手の意図や思いを理解する方法の1つが他者目線で考える習慣。
相手が何を意図していて、どうしたいのか?を常に想像することが他者目線。
相手に喜んでもらう事を考え続けると読解力も高くなっていく。
「何をされたら喜んでくれるかな?」って考えるにはまずは相手を観察し知ることから始まる。
相手を知る努力をして初めて理解できる。
相手を知らずして相手の喜ぶことはできない。
他者目線を鍛えるために、まず身近な人の事を観察してみるといいかもしれない。
これは仕事でもプライベートでも活用できるしいつでもどこでもできる。
そして相手を知ることができたら憑依してみる。
①目的は何か?
②自分の中の気づきは何か?
この力を磨くとおのずと読解力も高くなる。
まず1人の人の想いを汲み取る。
読解力は、相手の気持ちを短時間で理解する能力。
この能力は磨いて損はないし、コミュニケーションの基本。
「話が通じない人」から、「話がわかる人」になるには読解力を磨くしかない!と思う。