おはようございます☀
今日は行列をデザインすることについて。

■行列は広告
行列を見たときどんな感情を持つか?
飲食店だったら美味しいのかな?って興味を持つし、入場制限している店を見たら、何かお買い得なモノがあるかな?と、元々興味がなかった店でも行列を見ると興味が湧く。

まさに、行列はそのお店の広告になるってこと。
行列という広告は無償。
1番良い宣伝効果もあり、新規客獲得には効果絶大!

新規客が行列=いい店と認識してくれているからあとはお客さんの期待以上の商品が提供出来ていれば、またお店に来てくれる。

行列を作るには最低限商品のレベルに達してなくてはいけない。


行列はお客さんの期待値を上げ、好奇心をあおる効果がある。

ラーメン店はよく行列がある店が多いというイメージ。

行列は同調行動の代表例。
人が評価したものは良いものだということ。



■行列のデメリット
お店に並んで待つ側にとっては、行列に並ぶ時間が苦痛でしかない。
時間が長ければ長いほどストレスになる。

さらに行列が地域住民の迷惑になることもある。
他のお店まで行列が伸びて、店の入り口を塞いでしまったら間違いなくトラブルになる。


行列は必ずしも良い効果だけがあるわけではない。
お客さんがストレスなく待てるような段取りや、地域店舗への細かい気配りができる店は長く愛されるけど、たまたま雑誌か何か?で特集され一時的に行列が出来たお店は、行列の広告効果だけしか見ていなくて、肝心のお客さんの気持ち、近隣のお店への気配り忘れてしまうところがある。


そうなるとどうなるか???

間違いなく長続きしない。


■行列デザインする必要性
本屋さんでたまに著者のサイン会をすることがあるけど、サイン会まさに行列を作る手法。

ただ、サイン会を開催する場所を間違えるとなんの効果もない行列になる。


わかりやすく言うと、
入り口から離れた奥の場所でサイン会をした場合
ファンの方は奥まで行って行列なっても並ぶ。
でもファンではない人がその行列を見るにはお店の奥まで行かなくてはいけない。

逆に入り口付近でサイン会をした場合、ファンは同じように並ぶ。
お店の入り口に行列が出来、一般のお客さんがお店に入る誘導口を設定していると、遠くから見たお客さんは『何かイベントがやっている?』と視覚に入る。
そうなると何をやっているのか?気になり店に近づく。
人だかりできることをあえて見せ、店内に丁寧に誘導できれば、元々何も興味がなかったお客さんを店内に引き込むことへ成功する。


これが行列をデザインするってこと。

行列には広告効果があるのであれば、それを活かさないと意味がない。
行列がうむ同調効果を計算することって凄く大切。

行列は可視化させることが重要!!



■エンタメ業界のテクニック
行列をデザインすることに長けた代表例。
ウォルトディズニーは心理学にも長けていて、満足度を上げる為にワザと行列を作った。

あの広大な敷地なのにディズニーランドの入り口が1つしかないのには理由がある。

当然入り口が1つしかなければ、ゲスト(ディズニーではお客さんをゲストと呼ぶ)は行列になるしかない。
さらに入場するのに時間がかなりストレスを感じる。

そう、このストレスをワザと作っている!


ディズニーランドで並んで入場すると真っ先に目に入るにはコレ。

ディズニー来た〜!!!ってなる解放感。

そのあと見るのが、、、

ストレスを適度にかけた後に一気にディズニーの世界観に引き込む。
この感情の起伏こそが、感動と変わる!


ここがディズニーって思うけど、入り口近くにお土産ショップストリートが、しっかりと配置されており、このディズニーの世界観を楽しんだゲストが最後にやっぱり商品を購入しておこう! と思う。

入り口が1つなら、帰りはこのお土産ショップストリートを通って帰らなければいけないwww

ディズニーは感動したゲストの気持ちが最高潮の時にお土産屋に自然に誘導する設計がされている!
しかもディズニーの思い出にと沢山お土産を買いませんか???


ディズニーは人気のアトラクションも行列になる。
2時間以上並ぶというのもあるのに、乗り物はたった数分で終わる。
でもこの数分の感動がゲストを虜にする。


適度なストレスの後で期待値以上の体験出来ると感動となり、結果ファンなる。

ディズニーはこのファン作りが徹底されている。


施設の清掃ってあまり注目されない仕事。
でもディズニーでは注目される。
清掃してくれる人がさり気無くモップアートが人々の感動生む!!!
清掃員がヒーロー、ヒロインとなる!!!

この演出こそディズニーの真骨頂!

この感動が人を呼び、あの一大テーマパークを支えている。


人は人呼ぶ。
それをデザインする力って凄く大切!