多くの場合、2つのコトを得ることが難しい。
何かを得るためには何かを諦める。
トレードオフと言われるように、2つのベストを得ることは非常に難しいため、人は何かを得るために決断をする。
例えば、
家探しは、駅近になれば物件の価値が上がり家賃も高くなる。
一方、駅が遠ければ物件に価値が下がる代わりに家賃は低くなる。
SDGsな商品を使えば自然に優しい代わりに価格は高くなる。
一方、人権、環境に配慮しない商品であれば価格は安くなる。
このように、何かを得ようとすると何かを失う(諦める)といった関係がトレードオフの関係。
この相反な関係の2つのバランスを取ることが決断すること。
その他でも、何かを得るためには何かの矛盾点が出てくる関係が多い。
ただ、業績好調のトリドールが掲げるのが「二律両立」
2つの矛盾しているコトを実現させる。
そのためには何をしなければいけないかを考え実現させる。
その結果が顧客価値となり、業績という結果につながっている。
■トリドールが実践する二律両立
●丸亀製麺の例
トリドールは、決算説明でも明確に二律両立を打ち出している。
通常は、手間を掛ければ、人の手間もかかり効率は悪くなる。
手作りにこだわれば人件費が高くなり、商品価格は高くなるし効率は悪くなっていくから、高級レストランや、伝統工芸品は高くなるし、数量が限られてしまう、
そこでしか体験できない空間を作るには、限られた場所が必要となってくる。
アウトドアを体験しようと思えば、奥地に移動しなければいけない。
アウトレットも同じでお得に商品を買える体験をするには少しはなれば場所までいく必要がある。
通常は相反するコトを両立させるという考え方がトリドールが掲げる「二律両立」。
●二律両立のメリット
これまで両立させることができなかったことが両立できれば、お客さんにとってはメリットになる。
安くて鮮度の良い美味しいものが食べられる。
それだけでなく、職人の仕事姿が美味しさをアップさせる体験になる。
これが丸亀製麺の強さの秘訣。
企業側にとって二律両立は難しい課題だけど、お客さんにとっては二律両立されたサービスは顧客満足度に変わる。
■具体的な方法
●ヒットの法則
丸亀製麺は二律両立をキーワードに少しでもお客さんに楽しんでもらう空間に近年店舗リニューアルを加速させている。
【手間暇かけたこだわり】
全店舗で手作りで鮮度にこだわる!
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【スピーディー・効率化】
セルフで揚げ物を提供。
イートイン客とお持ち帰り客の入口を分ける
【そこでしか体験できない】
うどん作りの仕込みから麺をゆがく工程、調理する作業が見れる
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【どこでも体験できる】
これまでは駐車スペースがあるロードサイズ中心だったが、都心の駅近やショッピングセンター内に出店。
この丸亀製麺の戦略は日本だけでなく、海外でも同じ仕組みで成功している。
物価の違いがあるにしても、ハワイのワイキキ店が全世界で一番の売上額を出している。
さらにロンドンでも日本と同じく行列が絶えない店舗に成長。
海外でウケているのも、手間暇かかっているのに安くて美味しい。
店内調理がライブ感の体験が美味しさをアップさせる。
●トリドール運営の店舗の注目
トリドールは丸亀製麺が屋台骨のビジネスだけど、その他にも色々な名前で飲食事業のブランドを運営している。