世の中がITによって便利になり、人と直接会わなくても物事が進めやすい環境ができてきた。
実際にあったことがない人たちと交流したり、仕事をする機会が増える。
このような流れはさらに加速するし、ネット環境が生まれた時から整っている世代は、簡単に自分の意思をアウトプットできるツールに慣れ、それがコミュニケーションと錯覚してしまう。
その結果、コミュニケーションが苦手という人が増えていく。


人との接点が少なくなってきている時代だからこそ、コミュニケーションで意識することとは?



◼️コミュニケーションとは?

●コミュニケーションが上手い人の特徴

身の回りにコミュニケーションが上手い人と思う人を観察すると共通点がある。

コミュニケーションが上手い人の周りには人が集まる。


一緒にいて面白いと思えば、時間を忘れて話してしまうという経験があるように、楽しい人の周りには人が集まるのは当然。

このように人が集まりやすい人の最大の特徴は「相手目線」。

相手にわかりやすく伝え、気持ちよく、嫌な気持ちにさせない。

コミュニケーションが上手いと言われる人の特徴は大きく6つ
  1. 例えが上手い
  2. 褒めるのが上手い
  3. 相槌を効果的に使う
  4. 真っ向から否定しない
  5. 相手の話へ興味を示す
  6. 誰でもわかりやすい言葉
相手目線に立ってひとつひとつ特徴を見ていいくと納得感がある。
他者目線を持つことはマーケティングでも必要要素。




関連ブログ⬇️ コミュニケーションを高めるために必要な読解力とは?
①例えが上手い
例え話は自分の主張に対する相手の理解を深めるために利用されることが多く、上手に使える人は相手にとって身近な例を使うことができる。
ディベートの基本の「語るより絵を描け」とは、何かを伝える時は自分の思いを語るのではなく、自分が想像している世界を説明することが話が伝わりやすいと言われている。

お笑い芸人のエピソードトークが面白いなと思うのは状況をわかり説明されていることと、時折挟まれる例え話が共感を得るから面白いと感じるのだと思う。

関連ブログ⬇️ 例え話が上手くなるコツとは?
最適な例を出せる想像力や豊富な知識を持っているからこそできることでもある。

②褒めるのが上手い
相手のことを適度にほめながらやり取りができるという点でもコミュニケーションの上手さを感じることができる。
ここでの「褒める」という言葉は「相手を立てる」とイメージ。

褒め言葉の「さしすせそ」。
さすがですね、知らなかったです、凄いですね、センスいいですね、そうなんですね。
このように相手を立てる言葉をさりげなく入れれば、相手も良い気分になる。
良い気分になることで、相手から更なる意見を引き出したり信頼を得たりすることができる。
ただし、「何でもほめれば良い」というスタンスは、ゴマスリとして逆に信頼を失うケースもあるため、さりげなく適度にほめるという意識ができている人はコミュニケーションが上手い。



③相槌を効果的に使う
相槌には相手を安心させ、話しやすくする効果がある。
自分が話しているときに何らかの反応があった方が話しやすいように適度な相槌は相手を気持ちよくさせる。

WEB会議で無表情の人が多くいるけど、共有画面で顔が出ていたら反応も全ての人に見られているため反応が全くわからず印象がすごく悪くなる。
対面の場合は、その場の空気感があるけどWEBのような無機質な環境では相槌などの解りやすい反応はすごく大切。
一方で、ぶりっ子と言われる人がなぜ嫌われるかも相槌。
ぶりっ子の人の、「かわいい」と「ウザい」の境界線がまさに相槌のわざとらしさ。



わざとらしく相槌を使えば「ウザい」と思われるけど、効果的に使うと「かわいい」と思われる(笑)

言葉を復唱したり、相手の様子に応じて相槌の頻度を変えたりと、相手に気持ちよく話をさせるために相槌を効果的に使えるとより良いコミュニケーションにも繋がる

④真っ向から否定しない
価値観が違う人が組織、チームに入れば当然意見や考え方が異なる。
知識、経験も違うから若手の面白い意見は実はすでに失敗を経験していた場合など、明らかに「違うな」と思った時の反応が重要。

コミュニケーションが上手い人は違うな」と思っても、一度相手の考えに理解を示したうえで、自分の反対意見を伝え、決して頭ごなしで否定はしない!
反対意見を伝えるときも、「自分はこう思うけど、どう思う?」というように、自分の意見を押し付けずに相手に確認する。
頭ごなしで否定された人は、「意見を伝えても否定される」と思い今後意見を言わなくなり、せっかくのアイディアが埋もれることは多い。

自分もついやってしまうことだけど、頭ごなしの否定は相手のモチベーションを下げると意識した方がいい!

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⑤相手の話に興味を示す
自分に興味を持ってくれる人のことは好きになる。
これは相手も同じで、興味を示してくれる人のことは好きになる。
人は自分の話に興味を示されると、熱く語るようになる。
そして次第に、普段話さないようなことも話すようになる。
ビジネスにおいては、普段意見を発信しないような人から意見を引き出すためには相手の興味が何か突き止め、興味を示すことから始まる。
相手が話しやすいように配慮できる能力も重要となる。




⑥誰でもわかりやすい言葉
経験値、知識が増えると専門用語を多く使ってしまう習慣がある。
これは仕事だけでなく、プライベートでも同じで趣味や興味があることは普段から身近な使っている専門的な話をしてしまうけど、経験や知識が少ない人には専門的な用語は通じにくい。
そのため、知識量、経験値が近い同年代の人とばかり一緒にいてしまうのは、その方が楽らから。
同世代ばかりと一緒にいると物事の視野が狭くなり、考え方が狭まる。


コミュニケーションが上手い人は共通して幅広い世代との会話ができる。
それは誰でもわかりやすい言葉を使うことが習慣化されているから。
相手の状況によって言葉を使い分けることができる人はコミュニケーションが上手い!



◼️コミュニケーションが変われば環境も変わる
コミュニケーションが上手い人の特徴を理解した上で、自分に足りないことを意識することコミュニケーションが上手くなるための第一歩。

●周りを活かすためのコミュニケーション
コミュニケーション能力次第で、「部下に好かれるか」きまると言われている。
これまでは上の人に好かれたら出世できてきたけど、人口減、経済の鈍化傾向がある時代の中では自分だけではなく、周りを活かせる存在大切だと思う。
誰かの上にたつリーダーに求められる一番のスキルは周りを活かすこと。
そのための手段としてコミュニケーション能力を高める。


リーダーになろうと考えていない人でも、コミュニケーション能力を身につける必要がある。
結婚生活、仕事、人間関係における成功は、それによって大いに左右されるから。
自分が何を望み、どこを目指しているかがわからなければ誰もあなたについていこうとは思わない。
コミュニケーションが苦手だと思うのであれば、アメリカのレーガン元大統領が得意とされていたコミュニケーションを円滑に進める原則が参考になる。


ミュニケーションが円滑になる原則


メッセージを簡潔にする
何を話すかだけがコミュニケーションではない。
どう伝えるかも大切な要素。
円滑なコミュニケーションのカギは簡潔さにある。 
難解な言葉や複雑な文章で人びとを感じさせようなどと思ってはいけない。
人びととつながりを持ちたいなら、とにかく簡潔なコミュニケーションを心がけること。
たとえばナポレオンは大臣たちに「明快に、明快に、明快に」と言い続けたと言われている。 

②相手のことを考える
コミュニケーションの達人は、相手に焦点を絞る。
語りかけている相手について何も知らないなら、円滑なコミュニケーションなど成立しないことを知っているから。
対象が個人であれ集団であれ、コミュニケーションをするときは次の質問を自分に投げかけることを心がける。
・誰に話しているのか?
・相手は何を質問しているのか?
・このコミュニケーションの目的は何か?
・時間はどれだけあるのか?

③真実を示す 
円滑なコミュニケーションを図るうえで前提となるのが信頼である。
相手の信頼を勝ち取るには2つの方法がある。 
まず、自分が言っていることを信じることだ。
普通の人でも燃えるような確信を持てば、コミュニケーションの達人になれる。
次に自分が言っていることを実行すること。
確信が行動となって表れていれば、それにまさる信頼性はない。  

④反応を求める 
コミュニケーションをするとき、すべてのコミュニケーションの目標は行動だということを忘れてはいけない。
大量の情報を相手に押しつけるだけでは、コミュニケーションしていることにはならない。 
人びとに話しかけるときは、感じたり実行したりできるよう心がける。
それができるようになれば、リーダーとしての実力は飛躍的に伸びる。


①メッセージを簡潔にする
②相手のことを考える
③真実を示す
④反応を求める


この4つの原則を徹底することで、周囲を活用できる人材となる。
その結果、部下、後輩から好かれる。

はっと思ったらまずはできることから実践!!!