" Ring Wandering "
監督 金子雅和
音楽 富山優子
出演 笠松将
阿部純子 *梢
片岡礼子 *純子の母
品川徹 *純子の弟
安田顕 *純子の父
長谷川初範 *梢の父 猟師銀三
あらすじ、ネタバレ御免
草原でスケッチする松将
古いカメラを持つ少年と出会う
松将は日本狼を描きたい
だけど犬みたいになっちゃう
少年は日本狼を写真に撮り見せると約束
令和２年(2020年)
松将は東京都墨田区の工事現場で働きながら
日本狼の出て来る漫画を描こうとしている
凄腕の猟師と最強の日本狼のどっちが勝つか
みたいなバトル漫画
ドライで温かみのない漫画
猟師の娘の死も猟師の孤高さを引き立たせる
日本狼は絶滅しているし資料も少ない
敢えて難しい題材に挑戦したが ど壺
松将は工事現場で獣の頭部の骨を掘り出す
日本狼かもかもかも
持ち帰る
持ち帰ったのは何の骨？
松将の描く漫画
また獣の被害に遭う木曽の寒村
狼は山神の使者
手をこまねく村民の中で１人
神を恐れぬ猟師銀三が歯向かう
そして
銀三は自分の娘梢を自分の罠で死なせた
でも懲りない
銀三は村で孤立
村を追い出される
でも諦めない
この続きの狼のアップが描けない
夜中
松将は工事現場に入り込み
骨の残りを探す
居なくなった愛犬を探す純子が
工事現場の穴に落ちて来る
足を捻って歩けない
松将がおんぶして家まで送る
鳥居の向こうの館真寫
昭和の戦時中みたいな家
純子は両親と３人で暮らす
純子の弟川徹は田舎へ行っている
松将は柳川鍋を馳走になる
お礼に
犬の絵を描く
純子は松将が描く梢に似ている
帰りに榊の枝を渡される
翌日
松将は工事現場で犬の首輪を見つける
純子の家へ届けようとするが
鳥居の向こうに そんな古い家は無い
あるのは新しい写真館
店主に話を聞く
純子は店主の叔母 70年以上前の空襲で死んだ
店主の父は疎開して生き残った 純子の弟川徹
姉純子から送られた犬の絵を大事に持っている
松将は骨と首輪を渡す
川徹は喜び涙を流す
お礼に昔の寫眞帳を渡す
川徹が疎開先で撮った写真に松将が写っている
日本狼の寫眞も......
松将は漫画の続きを描く
純子に渡された榊の枝で墨入れをする
鉄三は山に入る
洞窟に光る日本狼の目を発見
鉄三は銃を構え一歩踏み出す
勢い余って崖を踏み外しそうになる
助けたのは死んだ筈の娘梢
狼は消える
梢も消える
鉄三は梢の遺髪を握りしめて泣く
鉄三は山を降りる
漫画は完成
松将は少年と出会った草原へ
川徹の寫眞帳をめくる
川徹が撮った日本狼の写真に写っていたのは草原ばかり
松将は草原でうたた寝
Ring Wandering
輪形彷徨 環形彷徨
方向感覚を失い円を描くように同一地点を彷徨うこと
霧に包まれた雪原とか草原とかで
意外なほど簡単に 輪形彷徨に陥る
不思議系
暖かく切なく
不思議は回る
不思議は
其処彼処に
潜んでいる
2022年 日本映画 103分
ロケ地
・