" 護られなかった者たちへ "
監督 瀬々敬久
原作 中山七里
出演 佐藤健
清原果耶
林遣都
永山瑛太
緒形直人
吉岡秀隆
倍賞美津子
阿部寛
あらすじ、ネタバレ御免
2011年
東日本大震災
宮城県も被害甚大
避難所に避難してきた人達
寒さに震える佐藤 果ッチャン 美津子他
佐藤のアパートは流された 職場も流された
果ッチャンのアパートも流された
家族を探す阿部
遺体安置所で遺体の妻と再会
息子は見つからない
果ッチャンも
遺体安置所で遺体の母と再会
果ッチャンは美津子と親しくなる
果ッチャンと佐藤は美津子から親切にされる
果ッチャンと佐藤は美津子の家に居候
佐藤は栃木へ働きに出る
2020年
津波被害からの復興工事が行われている街
佐藤は今日から務めるの工場を訪ねる
保護司も来る
佐藤は放火し服役していたが
刑期を残し仮釈放された
*
阿部は宮城県警 捜査第一課の刑事
死体発見現場の
無人のアパートの一室へ
中央署第一課の林刑事が来る
今回の相棒
警視庁の落第組
来たくもない田舎に飛ばされた
害者は死後1週間
外傷はない
害者の身元判明
仙台市保健福祉センター職員永山(41歳)
妻が呼ばれる
夫が連絡を絶ったのは2週間前の4月27日
永山は拘束され遺棄され
1週間後に脱水飢餓で死亡
阿部刑事と林刑事は
保健福祉センターで話を聞く
永山課長は恨みを買うような人ではなかった???
永山課長の直属の部下果耶から話を聞く
永山課長は生活保護の決済をしていた
生活保護者の子供は学校で虐められる
少しでもいい暮らしをさせようとバイトすると
生活保護を打ち切られる
働ける人は生活保護を受けられない
車の所持は認められない
震災後
生活保護の不正受給者が急増した
永山事件と似た 拘束遺棄死体が発見される
害者は緒形(57歳) 仙台福祉連絡会副理事
以前永山が勤務していた塩竈市福祉保健事務所の元所長
清廉潔白な人格者?
永山は生活保護希望者から
やる気がないと評判が悪かった
塩竈市福祉保健事務所は
多くのトラブルを隠蔽してたい
緒形所長の指示だった
*
佐藤は果耶と会う
果耶は大震災の頃果ッチャンと呼ばれていた
2人は違う道を進んだ
*
*
2015年
佐藤は久しぶりに宮城県に帰る
高校生になった果ッチャンと再会
2人は美津子を訪ねる
貧困で痩せ細る 預金残高6,720円
佐藤と果ッチャンは美津子を
塩竈市福祉保健事務所生活支援課へ連れて行き
生活保護申請をさせる
そこで対応に出たのは永山と吉岡
その時の所長が緒形
美津子が餓死する
美津子は生活保護を受けなかった
2014年生活保護法が改正された
目的は申請の厳格化と扶養義務者への支援強化
生活保護利用率が欧米では5〜10%
それに対し日本では1%
日本はそういう国
支援課の対応に不備は無かった
と緒形は主張
美津子には里子に出した娘が居た
生活保護を受けるには連絡する必要がある
美津子はそれを拒み
永山に促され生活保護辞退届けを出した
福祉保健事務所は
震災 雑務で超多忙を極めていた
国や厚労省からの圧力
不正受給の増加
原理原則による線引きは必要だった
佐藤は塩竈市福祉保健事務所の玄関に
火炎瓶を投げる
*
*
2020年
国会議員になった吉岡の前に佐藤が現れ脅迫
吉岡議員を張っていた阿部刑事らに
傷害未遂 公務執行妨害で逮捕される
佐藤は殺人を自白する 嘘だけど
証拠は出ない 嘘だから
佐藤は吉岡に公式に謝罪を要求
吉岡議員の行方が分からなくなる
阿部刑事と林刑事は佐藤の推理で現場へ
拉致したのは果耶
果耶は自殺を図るが
阿部刑事に取り押さえられ逮捕
救出された吉岡議員は公式に過去の過ちを謝罪
重いテーマ
困った人を
どこまで護れるか
どこまで護ればいいのか
どこまで救えばいいのか
どこまで救えるか
困った人を無選別に救うと
困ってないのに困った振りをする
困ったちゃんが多出
予算だって限りがある
本当に困った人に手が回らなくなる
どこまで審査を厳しくするか
どこまで疑えばいいか
善人ほど遠慮する傾向もあるし
武士は食わねど高楊枝
なんて風潮もあったり無かったり
2021年 日本映画 144分
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