" ニッポニアニッポン フクシマ狂詩曲 "
監督 才谷遼
出演 隆大介
寺田農
デコウト・ミリ
慶徳優菜
柳沢なな
飯田孝男
あらすじ、ネタバレ御免
会津若松市役所
職員隆大介
浜通りの楢葉町役場に応援派遣を命じられる
大介の妻は亡くなり
息子も亡くなり
息子の妻ミリ
次女優菜
と3人暮らし
ミリは小児科の看護師
入院して来た少年ユウは
見えない彼女ミドリと話が出来る
よくある事 心配ない
優菜はレストラン勤務
地元の食材を食べても
ただちに影響は御座いません
大介は楢葉町役場へ
助役の寺田が出迎える
大介は特別震災広報課の課長代理になる
前の課長は過労で……
町役場は職員が150人
応援部隊が50人
昨年9月 帰宅困難地区が解除され
外部からの復興作業の人が700人
次期復興予算獲得の為の国への報告が大変
特別震災広報課には4人
中沢42歳 なな 日守37歳 飯田
町内を視察
天神岬
復帰が認められて2年半
7500人いた町民の30%しか帰町していない
町民より原発廃炉関係事業者の方が多い
事故当時はいわき市が最前線基地だったが
今はこの町が原発処理の最前線
ここは地獄の入り口
楢葉町と隣の富岡町は
事故による放射性廃棄物の最終処分場に決まった
そのお陰で
補助金100億円を貰った
山間部の除染はまだ手がつけられていない
雨が降る度にセシウムが流れ出している
今 福島には
形のおかしな蝶がいっぱいいる
事故の2ヶ月後には12%
半年後には28%
親に異常がなくても第二世代の18%に異常が見られた
12mSvで発癌のリスクがあると言っていた学者が
100mSv以下なら発癌のリスクは無いと訂正した
大介はいわき市の宿泊所に泊まる
夜明け市場で
さんまボーポー焼
メヒカリをつまみにビールを呑む
大介は近隣の被災地を視察
常磐線は富岡から浪江まではまだ未開通
原発の爆発で1番セシウムが積もった浪江町赤宇木
今だに帰宅困難地域
100年後まで帰れない
事実上の廃村
政府は年間被爆量の限度を
1ミリから20ミリに引き上げた
福島第一原発はチェリノブイリの
2倍〜20倍の放射能を放出している
安全 安心の言葉に真実はない
原子力研究所副所長就任を祝う会
今だに漏れてる
漏らしてる
万歳 万歳
日本には
責任という概念がない
日本人は
すべてを水に流す
なんてなんて素晴らしい
未来の明るいエネルギー
ああ素晴らしい原子力発電所
どんじゃか どんじゃか
真面目に
日本の原子力発電政策の
矛盾を突く
40年も続けたら
利権を握る企業が多くて
如何にもこうにも
やめられない
貯まった貯まった汚染水
タンクはもうすぐ満杯だ
放出だ 放出だ
薄めてしまえば分からない
海は広いな大きいな
地下水だって漏れている
いいじゃないか少しくらい
薄めてしまえば分からない
太平洋はだだっ広い
ちょっとやそっとじゃ分からない
戦後日本の立役者
原発事業は目玉の目玉
失敗しても 爆発しても
潰してなるか目玉の目玉
物事すべて順調だ
大事故あっても順調だ
40年は続くのさ
廃炉事業で丸儲け
まさに火事場の焼け太り
利権だ 利権だ 丸儲け
2019年 日本映画 112分
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