" ピカレスク 人間失格 "
監督 伊藤秀裕
原作 猪瀬直樹
出演 河村隆一 *津島修治=太宰治
さとう珠緒 *戸山初枝
緒川たまき *太田静子
朱門みず穂 *田辺あつみ
佐野史郎 *井伏鱒二
裕木奈江 *石原美知子
とよた真帆 *山崎富榮
あらすじ、ネタバレ御免
昭和23年６月19日
東京玉川上水で
太宰治の心中死体が発見された。
心中相手の山崎富栄と赤い腰紐で結ばれていた
作家として頂点を極めていた太宰治が
何故死を選んだのか？
太宰治は過去において
自殺未遂や心中未遂を繰り返し
三度目の心中事件が彼を死の結末に追いやった。
発見された６月19日は
太宰治の39歳の誕生日であった。
明治42年(1909年)
津島修治は青森県の大地主の六男として生まれる
戸山初枝
昭和２年(1927年)
芸者戸山初枝は津島修治と知り合う
昭和５年
東京帝國大學文学部仏文学科に入学した津島修治は
井伏鱒二に弟子入りする
津島修治は芸者戸山初枝を足抜けさせ同棲
実家にバレる
戸山初枝は青森に戻される
津島修治は実家から戸山初枝との結婚を許されるが
津島家から分家し財産放棄が条件
津島修治は津島家を除籍になる
大學卒業までの送金は継続
田辺あつみ
銀座のカフェホリウッドで
女給田辺あつみは津島修治と出会う
昭和５年11月28日 鎌倉・七里ヶ浜
津島修治と田辺あつみは
カルモチン(催眠薬)を飲み心中を図る
田辺あつみのみ死亡
昭和６年９月
津島修治は戸山初枝と所帯を持つ
昭和７年12月
津島修治は太宰治と筆名を変える
昭和９年10月
檀一雄 山岸外史 中原中也らと同人誌“青い花”を創刊
中原中也と喧嘩になり1号で休刊
昭和10年３月
東京帝國大學５年目が終わった太宰治
卒業できず送金が止まる
都新聞社の入社試験を受けるが不合格
首吊り自殺未遂
送金が１年延期
腹膜炎で入院 開腹手術を受ける
使用した鎮痛剤パビナールの依存症になる
太宰治の“逆光”が芥川賞の候補になるが
第１回芥川賞 石川達三“蒼氓”受賞
昭和11年２月
太宰治は第２回芥川賞受賞に意欲を燃やすが
第２回芥川賞 受賞作なし
昭和11年６月
処女短編集“晩年”を出版
第３回芥川賞受賞に意欲を燃やす
候補にもならず
太宰治のパビナール依存症がひどくなり
戸山初枝が井伏鱒二に泣きつき
太宰治は強制入院
戸山初枝は太宰治の義弟小館善四郎と浮気
昭和11年11月
太宰治 退院
戸山初枝の浮気を知る
昭和12年３月 谷川温泉
太宰治と戸山初枝はカルモチンを飲み心中を図る
２人とも死なず
破婚する
昭和12年７月
檀一雄は召集を受け入隊
太宰治は 身体検査で肺浸潤とされて徴用免除される
昭和13年２月
井伏鱒二『ジョン万二郎』及びユウモア小説で
第６回直木賞を受賞
石原美知子
昭和13年９月
井伏鱒二の勧めで太宰治とお見合い
太宰治は結婚を決める
昭和14年
結婚
“女生徒”好評
太田静子
昭和16年６月
太宰治に手紙を書く 会う
昭和20年３月
太宰治は青森に疎開
終戦
昭和21年11月
太田静子の日記を題材に“斜陽”を書くと決める
太田静子 太宰治の子を妊娠
山崎富榮
昭和22年３月
職場の店長に太宰治を紹介される
太宰治の愛人兼秘書になる
７月
“斜陽”連載開始
昭和22年10月
太田静子が太宰治の子を産む
太宰治は認知
昭和23年
３月〜５月
“人間失格”執筆
５月
“グッド・バイ”執筆開始
６月
山崎富榮に望まれ入水心中
昭和23年６月19日
行方不明から６日目 遺体が発見される
自殺未遂 心中未遂を繰り返し
恥の多い生涯を送った
太宰治の半生
最期も心中で
恥の上塗り
最期は
躊躇する太宰治を巻き込んだ
山崎富榮による
無理心中だとする説もある
悪党 ごろつき ピカレスク
2002年 日本映画 132分
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