「 敗れざるもの 」 | 0・・映画toほげほげ

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★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " れざるもの "

 

監督 松尾昭典

出演 石原裕次郎

    十朱幸代 *一郎の姉

    小倉一郎

    大坂志郎

 


 あらすじ、ネタバレ御免

 

裕次郎世田谷の高村家のお抱え運転手

中学2年の息子一郎の相手もする

 

一郎は父に天体望遠鏡を買ってもらったが

何だか 右端が曇って見える

歩くと右側の物に度々ぶつかる

屋上に登るはしごから落ちる

 

大坂医師が往診 軽傷 心配ない

けど

その前の行動を裕次郎から聞いて

再度診察

視野の右半分に狭窄あり

大坂医師は脳外科の塩見教授に相談

 

一郎は中央大病院に入院 再検査

脳腫瘍の疑いが強い

精密検査

 

開頭手術

母指頭大の腫瘍摘出

 

摘出したのは腫瘍の2/3

左後頭葉の脳膜から出た腫瘍

残りは深部にあるので 無理せず残した

放射線療法で処理する予定

兎に角 手術は成功

 

 

摘出した腫瘍の切片を沖山教授が顕微鏡で見たら

塩見教授の予想通り悪性の髄膜腫

これじゃ まるで助からない

後は時間の問題

治った例は無い

目に来るか 手足に来るか

失明 不随 遂には昏睡 それでお終い

 

高村家で知っているのは

こっそり立ち聞きした裕次郎だけ

 

 

そうとは知らない

一郎退院

 

天文観測を楽しむ

琴座の環状星雲

殆んどがヘリウム 酸素 窒素ガスだけど

真ん中にある白色矮星の紫外線を受けて輝いている

口径5 cmの望遠鏡で環状になっていることは確認できる

中心星を確認するには口径30cm以上の望遠鏡が必要

 

 

一郎

右足を引きずるようになる

右手が動かなくなる

腫瘍が再発した

 

再手術

99%治らないけど

1%でも治る可能性があれば医者はガリガリする

 

 

一郎は 自分が治らないと

こっそり立ち聞きして知る

退院

自分は知っていると

一郎裕次郎にだけ打ち明ける

 

 

大坂医師の勧めで

抗癌剤治療を始める

 

 

裕次郎は元タクシー運転手だったが

酒を飲んで喧嘩して相手を殺してクビになった

と 高村家に知れ クビになる

一郎の猛反対で クビ撤回

 

 

一郎は天文観測

死ぬと星になる ってのは嘘です

 

右半分が全然見えなくなる

風呂場で倒れる

ここ 1週間が山

記憶がぼやける

昏睡

ご臨終

 

裕次郎高村家を去る

 

 

 

 

   


 

   小倉一郎の映画デビュー作

   僕が知ってる頃の小倉一郎は

   青春物の主役の 気の弱い友人役が多いが

   この映画では気の強い子供役

 

 

 

     体は

     右脳が左半身を支配し

     左脳が右半身を支配するので

     左脳に問題が起きると

     右半身に異常が出る

 

     でも

     視神経だけは特殊で

     右脳が 左右の目の右半分を支配し

     左脳が 左右の目の左半分を支配する

 

     で

     目に入って来た光は

     水晶体で交差し網膜の反対側に到達するので

     左脳に問題が起きると

     左半分の網膜に映る

     右半分の視覚に異常が起きる

 

 

     父は右脳出血を起こした後

     食事の時

     左側にあるおかずを残すようになった

 

     囲碁を打つと

     碁盤の右半分しか打たなくなった

 

 

   死んで

   もし

   あの世があったら

   生きてる人に 教えてあげたいが

   その術が あるかどうか

 

 

    敗れざるもの って誰?

    往生際の悪い人

 

 

 

 

1964年日本映画 95分