" 真白き富士の嶺 "
監督 森永健次郎
原作 太宰治
出演 吉永小百合
浜田光夫
芦川いづみ
小高雄二
あらすじ、ネタバレ御免
湘南の海に浮かぶ江の島のほど近く
“真白き富士の嶺”の歌で知られた逗子の町に
いずみたち一家は半年余り住んでいたが
それもいよいよ今日で終り
また引っ越し 東京へ帰る
いずみは今は亡き小百合の霊魂を東京へ誘う
逗子からは江の島の向こうに富士の嶺が見える
***
***
夏
父修平は東京の家を売り病院近くの逗子の家を買った
2年半入院していた小百合(18)は今日の午後退院 元気
姉いづみと姉の婚約者小高が迎えに来る
父修平も迎えに来る
院長から話しを聞く
白血病は厄介なな病気だけど
今すぐ どうのって事は無いので深刻にならなくていい
また 良くならないとも限らない
退院とはいえ半病人 自宅療養
いづみは小百合宛の恋文発見
身震いするほど大胆な内容
相手のイニシャルはM.T.
誰?
小百合は 家の前を通る光夫に好意を寄せる
再会
光夫は逗子開成高校のヨット部
小百合はヨットに乗せて貰う
秋
小百合の容態は悪化
いづみは小百合の病状がそんなに悪いとは知らなかった
いづみはまだM.T.を探している
小百合の容態は更に悪化
M.T.からの手紙は小百合が自分で書いていた
何故そんなことを?
馬鹿だから
もっと本物の男と遊んどけばよかった
まだ死にたくない
小百合 御他界
3日後
ヨットで海に出た光夫 嵐に遭い御他界
*
いずみ一家は 東京へ引っ越し
終
1910年 逗子開成中学の生徒ら12人が
ボート転覆で死亡
その事故を題材にして
歌謡曲“真白き富士の根(嶺)”が作られ
同名の映画が1935年 1954年に作られた
で
この映画は
映画の舞台が逗子で
映画の中で事故が語られ
その歌も歌われるが
事故を描いた映画ではない
病の少女の悲劇
後悔したくないから
毎日 思いっきり遊ぶ
何年後かに後悔する
後悔したくないから
隣国を 思いっきり攻める
後悔させないと
戦争は無くならない
1963年 日本映画 99分
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