" 第三の死角 "
監督 蔵原惟繕
出演 葉山良二
長門裕之
森雅之
稲垣美穂子
渡辺美佐子
東野英治郎
あらすじ、ネタバレ御免
深刻なナベ底景気 人員整理の造船界
東野造船のスト解決
東野ビルに東野会長出社
東野会長は腕1つで東野コンツェルンを築いた
東野会長は今回 無茶な人員整理を一方的に行った
解雇された社員が詰め寄る
長門が止めに入る
長門はストライキを上手く収めて
若くして調査課の課長になった
東野造船経理課の木村に会う葉山
重大な極秘書類やらを受け取る
(今期の決算報告書 損益特別控 仮払金と交際費の内訳など)
その帰り
木村は車に撥ねられ死亡
葉山はナイトクラブのマネージャー(用心棒からのし上がった)
葉山はボス森に東野造船の重大な極秘書類やらを渡す
ボス森は東野造船の乗っ取りを企んでいる
ボス森は
偶然ここにやって来た大いに利用価値のある
東野会長の娘美穂子を葉山に会わせる
長門は専務に呼ばれる
経理課木村の死に不審な点がある
調査を命じられる
あちこち調査する長門は葉山と出会う
長門と葉山は大学時代の友人
久しぶり
たまたまそこにいた美穂子も入れて
3人でいっぱい飲む
東野会長のがいよいよ造船所再建に乗り出した
ところが
いつもは東野造船は お役所となあなあで
許可が下りる前から工事を始めるのが通例だったが
今回に限り お役所がやけに堅いことを言ってくる
小泉という男が邪魔をしているらしい
長門は必ず許可を取るから工事を始めるよう 専務に進言
専務は東野会長の娘美穂子のお見合い相手に長門を選ぶ
長門には恋人美佐子がいる
けど
美穂子とお見合
もう会った事あるけど
全国的な不況は続き
特に東野造船は経営状態は悪く 株価が下落
長門は 工事許可を渋る役人を接待
小泉から金を受けったのをマスコミにバラすと脅す
工事許可が下りる
東野造船の株価が下げ止まる
ボス森はもう少し株価を下げたかったが
東野造船の株を買い占め開始
長門は小泉が東邦造船社員杉山に金を渡すのを目撃
杉山が自動車事故で亡くなる
長門は 杉山の死に疑問を抱く
葉山も 杉山の死に疑問を抱く
葉山は小泉を問い正す
首を突っ込み過ぎるな と脅される
葉山はボス森から小泉と揉めないように注意される
葉山はボス森に殺人への関与を問う
もちろん否定
ところで
ボス森の持株は40%
株買い占めの鍵になるのは美穂子の所有株
葉山に美穂子を落とせと命じられる
長門は美佐子から赤ちゃんが出来たと告げられる
どうしたらいい?
結婚する約束はしていない 考えずに堕ろせ
葉山は美穂子を軽井沢で落とす
美穂子は父東野会長を憎んでいる
チャンス
美佐子が自殺
長門との関係も明るみに出る
長門は専務に呼ばれる
対処は来るべき株主総会の結果次第
長門は葉山の魂胆を美穂子にバラす
逆効果
美穂子は葉山に株券を渡す
株主総会
葉山は美穂子の委任状を持って出席
ボス森の委任状と合わせて 議決権の60%を所有
役員総辞職を要求
ボス森は東野会長と会う
取引を提示
株主総会は流れる
長門はビルから飛び降り自殺
葉山はボス森と手を切る
美穂子から手に入れた株の代金を報酬として要求
身に余る要求
小泉に撃たれる
小泉とボス森を射殺
葉山も御他界
終
何が第三の死角なのか?
会長という役職が
死角の1つらしいが
残りの2つは不明
虎穴に入らずんば虎子を得ず
君子危うきに近寄らず
要するに
君子は虎子なんか
欲しがらない
虎子は弱そうだが
親虎は怖い
1954年から始まった神武景気が
1957年に冷え込み
なべ底不況になるが
1958年から景気は回復
1961年まで続く岩戸景気へと移行した
1959年 日本映画 96分
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