「 Fukushima 50 」 | 0・・映画toほげほげ

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★映画のほげほげ等、気まぐれ備忘録★

  " Fukushima 50 "

 

監督 若松節朗

出演 佐藤浩市

     篠井英介 *東京電力常務

    佐野史郎  *菅直人内閣総理大臣

   渡辺謙

 

 

 あらすじ、ネタバレ御免

 

 事実にもとづく物語

 

塩谷岬の向こうに見える

 福島第一原子力発電所

 

 2011,3,11 PM2:46

大地震発生

福島第一原子力発電所から逃げる職員たち

 1・2号機 サービス建屋 2階 中央制御室(中操)

責任者 第一運転管理部 当直長 佐藤浩市

原子炉 緊急停止

 

地震が収まる

 免震重要棟

所員が続々と駆けつける

 緊急時対策室(緊対) 設置

責任者 福島第一原子力発電所 所長 渡辺謙

 

大津波警報が出る

免震重要棟は海抜10m

サービス建屋及び原子炉は一段下の海沿いにある

津波が来る

サービス建屋1階に海水が流れ込む

原子炉も海水に浸る

 

 ***

地下の発電室に海水が流れ込む

 

 

 3.11 PM3:40 地震から54分

中央制御室の全交流電源喪失

1号〜4号機 全電源喪失!

原子力災害対策災 特別措置法 第十条に該当する事象!

 

 東京

東京電力・本店

非常災害対策本部を緊急時対策本部に変更

 

 

中央制御室

計器類が全て 動かない

原子炉の状態を確認できない

 

このまま 電源が復旧しなければ

いずれ原子炉内の水は干上がり 空焚きになる

そうなったら 燃料が溶け出す

溶けた燃料は格納容器を突き破り 外に出る

いわゆる炉心溶融(メルトダウン)

 

そうならないために 原子炉に水を入れて冷やすしかない

佐藤当直長

消火用の配管ラインのバルブを開けて水を送り込もう

と 立案

開けなければいけないバルブは五つ

 

 

渡辺所長は消防車を要請

しかし

消防車3台のうち 2台は津波に やられて使えない

もう1台は 瓦礫が散乱していて 移動が難しい

 

 

 3.11 PM4:36 地震から1時間50分後

 首相官邸 危機管理センター

原発を管轄する立場にある原子力保安委員長は

経済学部卒業で 原発の技術的なことは わからない

 

 

 3.11 PM5:19 地震から2時間33分後

 1・2号機 サービス建屋

管理部OとKが1号機原子炉建屋内に入る

バルブを開ける

放射能は1.2mSv/h(自然被曝の約5,000倍)

異常が起きてる

 

 

 3.11 PM6:49 地震から4時間33分後

渡辺所長は電源車のヘリでの空輸を要請

しかし

重すぎて運べない

 

  

 3.11 PM7:45 地震から4時間59分後

 首相官邸 記者会見場

枝野官房長官

原子力緊急事態宣言の発令を発表

 

 

 3.11 PM8:50 地震から6時間4分後

半径2Km圏内の住民に避難指示が出される

 

 

車バッテリーを圧力計に繋ぎ

1号 格納容器圧力を確認

600kPa

設計限度圧力は427kPa

 

このままでは

炉心が明け方まで持つかも怪しい

 

 

 3.12 AM0:52 地震から10時間6分後

原子力保安委員が首相官房長官に現状を説明

格納容器内の圧を逃がさないと(ベント)格納容器が爆発する

ベントすれば 放射能も漏れるが 爆発すればもっと漏れる

放出する気体は

サプレッションチェンバー内の 水をくぐって外に出る

放射能は千分1程度になるはず

ベントは世界初の試み

しかも 電源が失われてるので 人の手でやるしかない

 

東京電力・本店はベントをやると決める

 

 

中央制御室

そんな命の保証の無い仕事はしたくない

誰もやりたがらない

仕方ない

佐藤当直長が名乗りをあげる

 

つられて 俺が行く 俺が行く 俺が 俺が 俺も 俺も 俺も 俺も

じゃあ どうぞ(ダチョウ倶楽部方式)

3組6名を選び

佐藤当直長中央制御室に残る

 

 

 3.12 AM3:06 地震から12時間20分後

1号機のベント弁を開く と海江田経済産業大臣が発表

住民には避難指示を出している はず

 

 中央制御室

目的のバルブは2つ

建屋2階のMO弁 と

サプレッションチェンバーの上についてるAO弁

 

まずはOとIが入ってMO弁を開く

次にKとYがAO弁を

HとMは待機

の予定で準備を進める

 

 

 3.12 AM5:44 地震から14時間58分後

半径10Km以内の住民に避難指示が出される

 

 

 3.12 AM5:50 地震から15時間4分後

住民の避難は確認できず

菅総理が現場を視察すると言い出す

東京電力・本店は了承

現場は迷惑

人出が足りないし マスクの数にも限りがあるし

視察が終わるまで ベントも出来ない

 

 

 3.12 AM6:00 地震から15時間14分後

枝野官房長官が止めても菅総理は視察を辞めず

総理官邸を出発

 

自衛隊の消防車及び電源車が

福島第一原子力発電所の正門に到着

総理が来るまで 待機

 

 

 3.12 AM7:11 地震から16時間25分後

菅総理が福島第一原子力発電所に到着

免震棟で渡辺所長から説明を聞く

菅総理は帰る

 

 

 3.12 AM9:04 地震から18時間18分後

圏内全ての住民の避難が確認される

 

9:11'

管理部OとIがベントに向かう

サーベイメーター の線量の限界は1000mSv/h

被曝線量計の警報は80mSvに設定(自然被曝の約50年分)

酸素ボンベがもつのは20分

AC PCV ベント弁 MO弁 1601-210 1号機 に到着

開ける

9:30'

中央制御室に帰る

OとYの被曝線量は25mSv20mSv

 

自衛隊は原子炉内に水を注入

 

9:38'

管理部KとYがベントに向かう

原子炉建屋 地下一階 トーラス室に到着

サーベイメーター の線量は1000mSv/hを示す

AO弁を開けられず中央制御室に帰る

KとYの被曝線量は89mSv95mSv

 

 

 3.12 PM2:30 地震から23時間44分後

コンプレッサーを使って外からAO弁を開ける

排気塔からベントの煙が出る

 

中央制御室管理部職員からの避難すべきとの懇願を

佐藤当直長は聞き入れず

 

 

 3.12 PM3:36 地震から24時間50分後

1号機爆発

中央制御室の天井が崩れる

佐藤当直長管理部職員のうち若手のみ非難を許可

 

 

 3.12 PM6:25 地震から27時間39分後

半径20Km圏内の住民に避難指示をが出される

 

3号機に海水を注入

 

 3.12 PM7:25 地震から28時間39分後

官邸が海水を注入するのは危険だと言い出す

東京電力・本店は海水を注入中止を指示

渡辺所長は無視

1号機にも海水を注入

 

 

 3.13 PM4:02 地震から49時間16分後

3号の線量が急上昇 爆発する可能性あり

佐藤当直長免震重要棟に戻る

中央制御室は5名の交代制になる

 

野外作業員は免震重要棟に退避

 

 

 3.14 AM7:00 地震から64時間14分後

東京電力・本店渡辺所長に現場に人を出せと命ずる

野外作業再開

 

 

 3.14 AM11:01 地震から68時間15分後

3号機 水素爆発 大破

怪我人多数

 

 

 3.14 PM11:46 地震から81時間後

2号の格納容器圧力が730kPaに上がる

設計圧力の2倍

 

 

 3.15 AM0:11 地震から81時間25分後

直接作業に関係ない協力企業の職員は

福島第一原子力発電所から避難準備

 

 

 3.15 AM4:03 地震から85時間17分後

政府は福島第一原子力発電所からの作業員撤退を許可せず

 

 

 3.15 AM6:11 地震から87時間25分後

テレビ会議で菅総理は

福島第一原子力発電所からの撤退要請を強く批判

 

4号から爆発音

2号のサプレッションチェンバー圧力が0kPaに下がる

損傷した可能性大

ドライウェルの圧力は未だ基準値を超えている

福島第一原子力発電所から必要最小の人員を残し退避

 

2号機に海水を注入

ドライウェルの圧力が下がる

爆発の危機は脱する

 

但し ブローアウトパネルが落ちて

放射能が漏れだし 周辺を汚染

何はともあれ

被害が東京に及ばなくて よかった

めでたし、めでたし

 

 

 

   

 

 

 

   福島第一原子力発電所事故当時

   現場で四苦八苦した50人を

   海外メディアは

   Fukushima 50  と名付けた

    50人じゃないけど その位かなと たかをくくって

   遠くから無理難題を言ってくる本店に

    事故は現場で起きてるんだ!!

   と 鼻の穴を膨らまして叫んた とか

 

   2020年7月より開催される

   東京オリンピック・パラリンピックは

   復興五輪と位置づけられ

   聖火は福島からスタートする

   予定だったが

   開催の目処は立っていない

 

 

 

   戦後からずっと

   原子力発電所を推進してきた自民党が

   たまたま下野した時に

   タイミング良く

   原子力発電所が爆発

   たまたま政権を執っていた

   原子力発電所に反対していた民主党は

   想定外の事態に何をしていいか分からなず

   四苦八苦

 

   間の悪い民主党を

   映画はボロクソに描いてる

 

 

   この事故の直後

   どう見てもやばい状態なのに

   どのテレビ局も口を揃えて

   直ちに影響は御座いません

   と  言っているのを聞いて

   テレビに良識を期待するのは辞めようと思った

 

 

 

   原子力発電所が絶対安全だ なんで

   誰も信じちゃいない

 

   いざ 事故が起こったらどうなるか

   みんな知ってる

 

   東京電力は

   東京には 原子力発電所を作らない

   原子力発電所が事故を起こし

   東京から住民が避難したら

   電気が売れなくなるから

 

   原子力発電所は

   遠く離れた所に作る

   

   原子力発電所を建てたい電力会社と政府は

   金に目が眩んだ村を多額の補助金で釣る

 

   金に目が眩んだ村は

   将来 起こる知れないかも知れない危険には目を瞑り

   今 貰える金を貰い

   自分が死ぬまでは 何事もないようにと祈る

 

   何事もなければ

   電力会社にとっても 村人にとっても

   原子力発電所は火力発電所より銭になる

 

 

 

   放射性物質とCO²と

   どっちが危険かは

   誰が考えても分かる

   火力発電所より原子力発電所を先に止めるべきだと

   ちょっと考えればすぐ分かる

 

   原子力発電所で発電された電気を使う電気自動車が

   ガソリン車よりクリーンだなんて

   そんな嘘

   ちょっと考えればすぐバレる

 

   それでも

   知らない振りをするのは

   目の前がクリーンなら

   遠くの汚染はTVの中だけの事と無視できるから

 

 

 

   何度でも 何度でも 言うよ

   僕が原子力発電所に反対するのは

   事故が怖いからじゃない

   日本には

   放射性廃棄物を安全に

   10万年 保管出来る場所がないから

 

 

   人類が滅ぶだけなら いいが

   このままでは いずれ日本は

   生き物すべてが 住めない土地になる

 

 

 

     10年も経って

     余震が起こるとは知らなかったが

     別に珍しいことではないらしく

     100年以上も

     余震が続くことも珍しくないらしい

 

     100年なんて

     地球からしたら

     ほんの一瞬

 

 

     壊れた原子炉は

     10年経った今でも

     海水で冷やし続けてる

     地震でちょっと溢れたけど

     直ちに影響は御座いません

 

 

   マニュアルがない中で

   原発爆発を阻止しようと

   四苦八苦したが

   後からの調べで

   この四苦八苦は見当違いで

   効果は薄く(注水は原子炉に届かず漏れていた)

   逆効果のものもあったと判明

    (部分的なベントは蒸気を逆流させ爆発を早めた)

 

 

 

 

2020年 日本映画 122分