" MIDSOMMAR "
監督 アリ・アスター
出演 フローレンス・ピュー
ジャック・レイナー
ウィル・ポールター
エローラ・トルキア
あらすじ、ネタバレ御免
冬
フローレは妹テリーから不気味なメールを受け取る
もう耐えられない パパとママも一緒に行く. さよなら.
その後 テリーと連絡がつかない
真夜中
実家に電話
両親も電話に出ない
普通は寝てる時間だから 当たり前かもしれないが心配
恋人ジャックに電話で相談
大丈夫 気にするな
ジャックは気のせいか素っ気ない
フローレは抗不安薬を飲み
友人に電話で相談
*
ジャックは悩んでる
フローレは面倒な女
電話も頻繁にかかって来る
また 電話の向こうで大泣きしてる
*
両親が死んだ
妹テリーも死んだ
車の排気ガスを引き込んで 妹による無理心中
***
フローレは鬱
珍しくジャックの行くパーティに付いて行く
ジャックの友人ジョシュは夏休みにスウェーデンへ行く
みんなと一緒にペレの故郷ヘルシングランド へ
みんなとはウィルとジャック
出発は2週間後
フローレは初耳
拗ねる
仕方ない
ジャックはフローレもスウェーデンに誘う
断ると期待したが断らない
ペレはコミューン出身
彼らが行く時は夏至の特別な期間
ペレの親族が9日間の大饗宴を行う
出し物や 特別な儀式 が行われる
*
空港から北上
車で4時間
ヘルシングランド
人里離れた森と草原
寛ぐコミューンの住人
ペレは親友に再会
親友のロンドンの友人サイモンとエローラも滞在中
マッシュルールによる歓迎
夜の9時でも空が青い
フローレは幻覚を見る
*
居住区へ
自然と共に暮らすカルト・コミューンの典型 みたいな村
歓迎される
今日から夏至を祝う祭典
今年は90年に1回の大祝祭
9日間の祝祭の始まりに 乾杯
明日から大きな儀式
人生は季節
18歳までの子供は “春”
36歳までは巡礼の旅をする “夏”
54歳までは 労働者 “秋”
72歳までは人々の師となる “冬”
72歳を過ぎると…
アッテストゥパン Ättestupa
*
儀式が始まる
主役は老人2人
1人が崖の上に立つ
身を投げる
即死
2人目が崖の上に立つ
身を投げる
足を骨折したのみで死ねず
村人大いに嘆く
頭をハンマーで叩き割る
フローレらびっくり ショック
サイモンとエローラが騒ぎ出す
恐れないで
これは遥か昔から続く風習
命は輪 再び巡る
死は彼らにとって大きな喜び
次に生まれて来る子には 彼らの名が付けられる
フローレもショック
帰りたいと泣く
ペレがここには家族の優しさがあると滞在続行を説得
老人2人は火葬にされる
サイモンとエローラはここを出ると決める
が
トラックが運転手の他に1人しか乗れないとか?で
サイモンはエローラに何も言わず 先に村を出た?
小さな村の問題点は
近親相姦の可能性が高まる事
時々 外部から 人を入れないといけない
エローラは姿を消す
聖なる木に小便をかけたウィルも姿を消す
神殿の聖なる書を盗み見たジョシュは撲殺される
若い女性による踊競技
最後まで踊り続けた人が勝
フローレも参加し
最後の1人になり
ダンシング・クイーンになる
フローレは家族
クイーンの しきたりにより
作物と家畜に 祝福を与える
ジャックは村娘マヤとの性行を許可される
幻覚草を飲まされて半強制的にする
互恵なる神の日
父への捧げ物として
9つの人間の命を差し出す
部外者4人 村人4人
さらに クイーンが1人を選ぶ
部外者4人は既に命を提供し(サイモンとエローラとウィルとジョシュ)
村人4人のうち 2人(老人)は既に命を捧げた
そして2人が志願した
最後の1人は村人かジャックか
フローレは
ジャックを選ぶ
既に火葬にされた2人を除き
4つの遺体と 3人は
捧げ物の家の中で焼かれる
フローレは満足
めでたし、めでたし
古い 仕来たりは
はたから見ると奇妙なものが多い
裸で町を歩くと逮捕されるとか
複数の女性と子作りすると社会から抹殺されるとか
はたから見ると狂気と思えるものもあるが
本人たちは それこそが正しいと
信じ込んでいるし
それを間違ってると言い切れる論拠もないし
自分の基準で他人を裁くのは
自己中心的な偏見的行為
受け入れられたくないなら
近づかなければいい
何も知らずに
独特の風習を持つコミューンに滞在して
カルチャーショックを受ける
部外者を描いたホラー
ヘルシングランド地方は
北極圏ではないので
夏至でも完全な白夜にはならないが
日の出3時 日の入り11時の夜は4時間で
夜中でも真っ暗闇にはならない
北欧には 嘗て
高齢になると崖から身を投げる風習があった
その崖にはÄttestupaと呼ばれる石碑が建てられた
Ätteは家族の意
stupaはおそらく
サンスクリット語のストゥーパと同じ語源
ストゥーパは日本語では卒塔婆 若しくは単に塔と訳され
墓を意味する(寺院にある塔は今の墓石みたいなもの)
Ättestupaは家族の墓の意になる
日本にも 嘗ては
老人を山に捨てる風習があったから
世界各地で 似たようなことがあったかも知れない
2019年 アメリカ映画 148分 制作費900万ドル
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