" 物置のピアノ "
監督 似内千晶
出演 芳根京子
小篠恵奈
西野実見
佐野史郎
あらすじ、ネタバレ御免
少女は物置のピアノを弾く
***
福島県の小さな田舎町 桑折(こおり)(人口11,500人)
桃の花咲く４月
夏 桃の収穫が始まる
2012年 ７月
物置のピアノを弾く京子
保原高等学校(伊達市)に通う３年生 そろそろ進路を決める時期
でも まだ決められない
進学か就職かも決めてない
父は役場の職員
今の悩みは農作物
去年は３月の三陸沖地震(桑折町は震度６弱)で
原発の放射性物質が飛んで来て
桃他 諸々の値段が下落若しくは売れず
今年は値が戻るといいが
現在の放射線量は0.351μSv/h (安全値は0.23μSv/h)
祖父の作る桃は今年も注文無し
高校は明日から夏休み
京子は吹奏楽部(ピアノ担当)
吹奏楽部の顧問は
桑折駅前仮設住宅(300戸)に住む
浪江町(原発から20km圏内で避難区域)の人達への
応援チャリティコンサートへの参加を決める
なので夏休み中も練習
同じく吹奏楽部の親友実見
実見は受験しない
福島県で就職する予定
彼氏のうちは酪農家 風評被害で売れない
京子の姉恵奈(大学生)が東京から帰省
京子と姉は あまり仲が良くない
弟もいたが
祖父と４人で蛍狩りに行き川で溺れて死んだ
最初にピアノを習いだしたのは姉
京子は姉の真似をしてピアノを習いだしたが
妹の方が上手くなった恵奈はピアノをやめ
ピアノを見たくないと言い張り
ピアノは物置に置かれる置かれるようになった
隣町から仮設住宅に父史郎と越して来た康祐が
吹奏楽部に入る
母は地震で行方不明
史郎は失業中 同情はされても職は貰えない
毎月第４日曜日に行われる桑折宿軽トラ市
旧福島蚕糸跡地西側広場で開催
恵奈はミス軽トラ市になる
祖父が作ったの桃は全然売れない 放射能が怖いから
祖父は呆ける
諏訪神社例大祭
桑折町の諏訪神社は
伊達氏が信州の諏訪大社の両神(建御名方神・八坂刀売神)を勧請し
西山城地守護神として祀った
何も無い町も 祭りの時は輝いて見える
今日の姉は いつになく優しい
親友実見は妊娠した
放射能の影響が心配で彼氏は悩んでる
京子の家の物置が燃える
祖父の煙草の火の不始末
ピアノは焼け残るが水浸し 音は出ない
康祐の父の就職が決まる
但し 東京
お盆
胡瓜に乗って蛍になった弟が帰って来る
ピアノが鳴るように鳴る
京子と恵奈は久し振りに連弾する
８月19日 チャリティコンサート
保原高等学校吹奏楽部も演奏
拍手 疎ら
呆けた祖父のリクエストで
“故郷”を演奏
拍手喝采
父は桃農園を継ぐと決める
恵奈は留学を諦める
京子は昭和音楽大学を受験する
地震 + 放射能汚染
子供も大人も もがいてる
地震は１分
放射能は10万年
除染と言ったって
袋に詰めて 人気の無い処に移動させたただけ
915万袋を超えるフレコンバッグの
耐久年数は15年
全国 桃の生産量トップ３
１位 山梨県 39,000t
２位 福島県 28,600t
３位 長野県 14,500t
2014年 日本映画 114分
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